見出し画像

DXのもつ大きなインパクトとは

9月にデジタル庁が発足したことは、皆さんもご存じですよね。
今、国全体で、デジタル化やDXに向けた取り組みが加速しています。

DXというと
・紙を電子化する
・AIやロボットを利用した自動化により、人の工数を削減する
ということが思い浮かびやすいかもしれません。

しかし私はそれに加えて、重要な観点として、
「デジタル化により、今まで計測できなかったものが全て計測できるようになる」
ということが大きな変化になると思っています。

もともと、ソフトウェア開発においては、
「計測できないものは改善できない」という言葉がありました。

私は、これはソフトウェア開発に限らず
全てのものに当てはまると思っています。

例えば、皆さんも体重計で数値を見ながら
ダイエットをしますよね。

それと同じで、
常に数値を計測して目標を意識していくこと
何においても大切なのです。

DXの事例でいうと
アマゾンの倉庫はどんどんデジタル化しています。
ロボットが商品をピックして運搬するということです。

この場合、ロボットが動くことで
もちろん人の工数を削減している。

しかし、それだけではありません。

お客様の注文から商品をピックするまでの時間を常に計測していて、
より早くピックするためにはどういう保管方法が良いか、
どう棚を並び替えるか、など、
常に計測しながら改善が行われているのです。

つまり、デジタル化によって計測できるようになったことで、
経営インパクトがさらに上がる
ということです。

例えば、アマゾンなら、
注文してから商品が顧客の手元に届くまでの時間が計測できるようになることで
その過程の改善がしやすくなります。

IT業界では、このような「常に計測をして改善を繰り返すこと」が
ずっと行われてきました。

素早い計測と改善が繰り返されてきたことが
IT業界の成長の1つの要因なのです。

これが、DXという大きな流れに乗って
IT業界だけではなく、アマゾンをはじめとした物流業界や自動車業界など
レガシーな業界にも広がるのではないかと思っています。

DXによって、あらゆる業界の様々なものが計測できるようになり、
改善が繰り返されるようになるのではないかということです。

つまり、私がここで伝えたいことは、2つです。

1つ目は、DXに限らず、目標を追って数値を改善していく上では計測が大切だということです。
自分やチームの現状をしっかり計測していくことを意識して仕事をしてみてください。

2つ目は、DXは単にデジタル化をして工数削減を達成するだけではないということです。
デジタル化によって様々なものが計測可能になり、
経営インパクトのある改善がしやすくなる
というところまで理解しておいてください。

【もし会議でメッセージするとしたら】
・DXを感じた瞬間
・業務の中で計測していないが計測すれば効率化が図れるものは?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?