【旧枠モダン】第12回GP旧モと調整記っぽいの
・GP開催予告
半年ぶりのGP旧枠モダン開催ということで、TLは熱気に溢れかえっていた。
前回のGPはナヤカラーのカーミックボンバーに《石の雨》をメインから投入し、よりランデス色を推した構成を取るもSE1回戦で身内と調整した赤単バーン相手に撃沈。
そのまま決勝で《魔力激突》をキメた赤単バーンが見事優勝を果たした。
それ以後通常フォーマットやらエルデンリングやら他TCGやらに熱中していたため半年ぶりの旧モ。
この間にも旧枠モダンの店舗大会は何度か行われており、ここ最近は青緑カラーのデッキが勢いを増している、らしい、くらいのふわふわした情報が飛び交っていた。
青緑といえば下記の可能性の塊、もといおもちゃがおススメですが実際は《神秘の蛇》などの強カードを多数抱えており、実際前回のGP決勝戦は青緑コントロールvs赤単バーンでした。
・デッキリスト
というわけで、ちょうど身内とプレイする機会もあるということでGPへ向け今年に入ってから使用されたデッキを頭の隅に置き、いくつかデッキを構築。
1.カーミックボンバー
最近はメインから地の封印を積むのがトレンドと耳にしました。
そんな流行の中(?)従来の形で大会に突っ込むとデッキの中心である《霊体の先達》がただの10マナ2/2に慎ましいキーワード能力がついている、絵が綺麗なだけの存在になってしまいがちなのは目に見えています。
カーミックが墓地対策を乗り越えて勝っているのは第二プランの(ランデスを含む)アグロ戦略が強力であるからで、サイド後はコンボパーツを抜きサイドカードと合わせてビートプランを補強することでマッチを制す形を取ることが多いです。
つまり最初からアグロ路線を中心に組み立て、コンボ要素をなるべく抑えればメインから墓地対策を厚めに取られていても暴力で押し通せるのでは?
《霊体の先達》はコンボ利用をせずとも十分強力なカードであるし、《ゴブリンの砲撃》も変わらず細かいダメージソースとして優秀で、特にエコー持ちを余すことなく投げ捨ててくれる点は一緒です。
そしてコンボプランでもビートプランでもその中間でも、要するに「無理なく素でプレイでき、先達で釣っても砲撃で使い捨てても活躍でき、なおかつ《エラダムリーの呼び声》や《帝国の徴募兵》でサーチもできる強力で都合のいいカード」を中心にすることが理想です。
そんな盤面を作れるクリーチャーが旧枠モダンに、、、?
ありました。
従来のリストではフル投入されいた《クローサの大牙獣》はサイクリングからリアニメイトできてこそ、といったコンボ部分の色が強く、3マナ使って盤面に何も影響を与えないカードと入れ替えるととてもよさそうな見た目になりますね!
しかしいくら盤面に4体のクリーチャーを並べることができるとはいえ、本体が除去されてしまっては旧モではゴブリンたちが哀れにもチャンプブロックをするためだけの存在になってしまいます。
しかも首尾よく5マナのこのカードをプレイするころにできている盤面はよくて3/3の象が2体、おそらく大抵は0/1の鳥や1/1のcipクリーチャーが並んでいるという白ウィニーの真似事みたいな感じになっているはずです。
4/4を出される、除去を撃ち込まれるなどでアグロ同士のスタッツ勝負に敗北してしまってはもうコンボをキメるしか・・・?地の封印・・・?
無駄に横に並んでいる小粒たちを最後まで活かせる都合のいいカードがあったら苦労しないんですよね。
ありました。
用済みと思われていたクリーチャーで対戦相手を轢いて勝利、これです。
というわけで3/3の象で殴りつつ《包囲攻撃の司令官》という脅威を投げつけ、除去されても《霊体の先達》で再展開し、盤面が膠着しても《踏み荒らし》で押し込める真っ当なミッドレンジの完成です。
その気になれば《帝国の徴募兵》《エラダムリーの呼び声》で《霊体の先達》をサーチしてコンボなんてこともできますし、スキを見て無限という脅威のおかげで無駄に横に並べたクリーチャーでの時間稼ぎも容易。
何度か《獣群の呼び声》強いねという話をしていますが、旧枠モダンの顔の一枚ともいえる3/3の象は当然多くの方が使ってきます。
そこで4/4を作れるカードがあれば一手有利になりますが、そのためだけにこの2種を投入するのは少し勿体なかったり、気が引けたり、いわば受けが狭いと言えます(一応飼育係は甲虫の効果を活かせてはいます)。
できれば+1/+1カウンターそのものを活かせて盤面の脅威にもなれる、できれば徴募兵でサーチ可能でもある、そんなつよつよご都合カードがあるとうれしいなあ。
ロケットパンチが板。
《トリスケリオン》ももちろん先達で釣っても強いですし、盤面のサポートには最高ですし、最後の一押しに顔面に投げつけられるのも良い。最高。
必要な時にしか引きたくないのでサーチするための一枚がメインはちょうどよい、と思います。
コンボ要素を極力減らしたため盤面に残りづらく先達で使いまわす頻度も減る《なだれ乗り》ですが、今回は主に相手のミシュランを破壊する目的で採用しています。
またいつも通り3or4ターン目にプレイして1ターン分のマナ差を付けつつ着地させる《包囲攻撃の司令官》も強力。
多色デッキにも投げてよし、最高。
これを組んだタイミングで運よく次の日、帰り道にプレイできる機会があったので早速お店へ向かいました。
試したいもの全部積めるだけ積んださいきょうデッキが負けるはずがない。
1-2.カーミックボンバー(調整後)
いや、いろんな要素を入れたらそらかみ合わなくて事故ることもあるよね。まあまあ怪しい枠だった《鋼銅の甲虫》とか。
《獣群の呼び声》《包囲攻撃の司令官》《踏み荒らし》を中心に据えようとした点はとても良く、実際ゴブリンを投げて盤面を開けながら攻撃を通す、顔面に投げつけるなどの過去何度も見た光景が旧モにおいても強かったため、この線をより安定させるために余計だったものは抜き追加のマナクリーチャーと4枚目の稲妻、何枚でも引きたい司令官をIN。
out
2《鋼胴の甲虫》
1《スパイクの飼育係》
1《なだれ乗り》
1《エルフェイムの宮殿》
1《トリスケリオン》
2《今わの際》(サイド)
IN
3《ラノワールのエルフ》
1《包囲攻撃の司令官》
1《稲妻》
1《山》
1《トリスケリオン》(サイド)
1《帰化》(サイド)
最終的にこのデッキは今回お蔵入りになりましたが、これらの調整が後に役に立つことになります。
とても大事なことなのですが、《トリスケリオン》は必要ありませんでした。
2.青白コントロール
今ならメインから《最下層民》によるダメージ完封コンボでそのまま勝ててしまうのでは?と考え《チョー=マノ》を採用。
MH2リリース前後くらいから《神の怒り》を強く使えなくなってきていると言った流れや優秀なリセットである《ネビニラルの円盤》もあり採用を抑え、インスタント除去である《翼の破片》《心霊破》を増量。
今回使ってみたかったものとして《偽の信心》を採用し実際にバーン相手に数マッチプレイしてみましたが、素直に《赤の防御円》にしましょう。
1枚置いた程度では割と普通に負けます。
《魔力激突》された時は祈ってください。
3.GWストーム
懲りずにまた違う色足してる。
単色から赤、青と来て今回は白。
《濃霧》とか入れて実質タイムワープって言いながらストーム稼ごうぜ!とか言いながら遊んでましたが普通に抜けました。
一昔前に《疲労困憊》と合わせてタイムワープたくさん積めるねとやってることが大体一緒。
ストームを名乗る割には稼ぐ行動が《早摘み》くらいしかなくない?な点は毎度のこと。
《早摘み》を使える先を増やせば片方だけ引いて腐るなんてことが減って強いのではなかろうか。
というわけで3マナでも7マナでも使える《クローサの大牙獣》《獣群の呼び声》に加え、増えたマナから大量のペガサス展開に繋げることもできる《聖なるメサ》を採用。
マナ加速からビーストかペガサスの二段構えを基本に、3/3や6/5でスキを見て殴り倒すのを狙います。
と、ここまで考えいざプレイしてみると地上を固めて空から殴るが大半で、まあメインに除去入ってないからそうなるよねという結果に。
しかしおもちゃにしておくには惜しいと感じたので緑白コントロールのようなデッキを組めばあるいは?
4.赤単バーン
個人的に魂レベルで合わないアーキタイプことバーンですが、旧モにおいてもそうでした。
でも一応組むしプレイはする。
前回優勝したリストを参考に《魔力激突》を全てサイドに落としソーサリー版《ショック》である《暴行》にするなどの変更はありますが、やる事は同じ。
大きな変更点はサイドボードに《罠の橋》を採用してみた点で、ステロイドへの相性の改善を試みました。
《吠えたける鉱山》との噛み合いが良くないのですが、それ以上に3/3の象を連打されて沈んでいくよりは鉱山と入れ替えれば勝てるマッチが増えるのではないかと考え実行。
結果良し悪しが上手いこと言い表せず、有耶無耶になっていきなにもわからなくなったため大会での使用は無しに。
一応大会開催告知当初はとりあえずこれでいこうかなと考えていましたが、やはり合わないものは合わなかったので楽しいベースでプレイするなら素直にまず好きなものから調整するといいのはどのフォーマットでも同じだねって感じです。
旧枠モダンの赤単はバーンやゴブリンなど強くて良いものが揃ってるだけにかなしい。
もし赤単の調整がいい感じになったら教えてください。
5.本戦に持ち込んだもの
GWストームを調整し、より盤面を早く作れるように、より速やかに終わらせることができるように。
実態はストームではなく《早摘み》デッキです。
青を抜いたことで《時間のねじれ》を絡めた瞬殺ができない点が実際に回してみると思っていた以上に響いていると感じたため、なんとかしてタイムワープを打てないか(返しでゲームを決められないか)が課題のひとつでした。
いくつかの問題点の答えが諸々、知らぬ間に最初のカーミックに搭載されていました。
カーミックの時に触れた《踏み荒らし》がこのデッキにおいては実質《時間のねじれ》だったのです。
そして序盤の盤面を支えるのにも《踏み荒らし》でトドメを刺すのにも《極楽鳥》《獣群の呼び声》パッケージは強く、《早摘み》によるコンボだけを狙うのであれば《はびこり》の方が良い点も、この《踏み荒らし》プランにおいては3/4になれる可能性がある極楽鳥の方がより優れています。
またも《獣群の呼び声》と入れ替わりで不採用になった《クローサの大牙獣》。
このデッキでも7マナで6/5をぽん置きするのは旧モでも見た目以上に弱く、やはり《霊体の先達》や《総帥の招集》のようなカードがあってこそというのを実感させられます。
同じ7マナであれば呼び声で2体展開した方が地上を固めて空からペガサスで殴るなど都合の良い事が多く、序盤の受け身の弱さを加速させていたこのカードを象製造機に変えることである程度緩和されるなど良い変更となりました。
またこのデッキはトークンクリーチャーを大量に使用するので、デッキケースの中身を無駄に圧迫します。
枚数だけで言えばパイオニアのウィノータくらい使う、が最もイメージに近いです。つい先日突然消滅しましたが・・・。
もちろんサイコロを使えばある程度見た目はスッキリしますが、旧枠モダンは結構3/3同士が睨み合ったりしがちなので、結局複数枚用意した方が主にブロック宣言時に楽になったりします。多分。
楽をするために統率者レジェンズに両面印刷の表裏でビースト/象という、旧枠モダンの為に刷られたような便利トークンが収録されているので是非用意しましょう。オススメ。
一応ビースト/兵士トークンも収録されているので、《動員令》を使うことがあればそちらもありです。
大会は1-4とかいうありがとうFF14って感じでしたが、調整したナヤカーミックを貸した身内が優勝を果たしたので耐えました。おめでとう。
サイドの《トリスケリオン》は抜きましょう。
おつかれさまでした。
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