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私たちの成長戦略〜弾み車の法則〜

弁護士法人PRESIDENT 代表弁護士の吉田です。

前回は、私達のVision「未来の法律事務所」についてのお話をさせていただきました(記事はこちら)。

※弁護士法人PRESIDENTの自己紹介はこちら

今回は、未来の法律事務所というVisionを実現するための成長戦略についてお話したいと思います。

私たちは、成長のための戦略として「弾み車の法則」を重視しています。
戦略は、様々な要素が関連しているため、「点」で話すと全体像を捉えにくくなり、「文章」で伝えると長すぎて理解されにくかったりするのですが、弾み車形式にすると、社内での理解・浸透がとても早いです。私達の職場では日常的に弾み車のワードが飛び交っています。

1.「弾み車の法則」って何?

弾み車の法則は、Amazonなどが特に重視している成長についての考え方です。

弾み車(=フライホイール)とは、エンジンなどに取り付けられるはずみを利用し、回転を持続させ、回転の速さを一定にするため回転軸に取り付ける大きく重い車のことです。

この回転し続ける弾み車に例え、会社の成長戦略を描くことを「弾み車の法則」と言います。

弾み車の法則についての細かい解説は「ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則」という本に書いてありますので、ここではAmazonを例に、弾み車理論を少しだけイメージ付けていただければと思います。

Amazonの弾み車

Amazonでは、図のような弾み車を採用しています。

ジェフベゾスが、紙ナプキンに手書きしたというこちらです。

あまり細かい解説はしませんが、Amazonでは

顧客体験があがる→取引量が増える→売り手が増える→品揃えが増える→さらに顧客体験が上がる・・・
成長する→低コスト構造を築く→低価格で販売する→顧客体験が上がる・・

この弾み車を何度も何度も何度も何度も回し続けることにより成長する、という成長戦略をとっていると言われています。

とてもわかりやすいですし、今のAmazonを見ていると、上記の弾み車を回し続けることの効果の「答え合わせ」になっている気がします。

2.PRESIDENTの弾み車

私たちの弾み車は、以下の図です!

PRESIDENTの弾み車


⑴弾み車の内容

私たちの弾み車をストーリー形式にすると、

ノウハウナレッジをためる→良い結果を出せる/良いサービスを提供できる→顧客体験が上がる→高い受任率を実現/多くの紹介が生まれる→多くの案件を経験することができる→さらにノウハウナレッジがたまる・・・それにより成長する。

成長する→高い生産性を実現する体制を整える→それによって得られた利益を再投資する→専門領域をさらに強化/新規専門領域を広げる→それにより一層ノウハウナレッジがたまる→それにより・・・

と、なります。

⑵重要な3つの項目

弾み車の全ての項目が重要なのですが、私たちが特に重視しているのは以下の3つの項目です。
それについて、少し解説します。

①ノウハウナレッジ
私たちが最も重視している項目です!
私たちは、PDCAではなく「PDCN」(N=Know-how,Knowledge)という言葉を使っていますし、Slackのスタンプでも「ノウナレ」があります。

なぜノウハウナレッジを最も重視しているのか?
については、また別記事で掘り下げますが、法律サービスにおいて、最も差別化でき、最もイノベーションの余地が多いのがノウハウナレッジだと考えています。

ノウハウナレッジの定義については、現在、以下のようにしています。

ノウハウナレッジとは、
特定の個人が習得したスキル、知識や経験を、誰でも使えるようにすること。
① マニュアル作成
  言語化→手順化、リスト化などの体系化
② ①についてのシステムによる自動化や効率化

余談ですが、オペレーションについて、「言語化や手順化し、それを自動化していく」、と書くと「それってDX」のことじゃないか?とツッコミを受けそうです。

回答としては、「はい、DXのことです」となります。
そうです、私たちの弾み車で最も重視しているノウハウナレッジとはDXのことです。

ではなぜ「DX」という項目にしなかったかというと、「DX」という単語は多くの誤解を生みやすいものです。
具体的には、「デジタル(=IT)という魔法で全てを解決する」といった類いの誤解です。
当たり前ですが、ITは魔法ではなく、あくまで補助的なものであり、ベストプラクティスについて言語化すらできていなければ、ITは全く効果を発揮しないどころか、負債を生み出してしまいます。
あくまで言語化や体系化が先でITによる自動化や効率化が後。これを強く意識するために、あえてDXという言葉を使わずに「ノウハウナレッジ」という言葉を使っています。
以上、余談でした。

②顧客体験
未来の法律事務所の記事や自己紹介記事でも書きましたが、現代の全てのサービスは顧客体験が重視されており、それは法律サービスでも例外ではありません。

高い専門性をもち、良い結果だけ出す。
だけではなく、良い体験を提供して初めて顧客満足を得られると考えています。

私たちは、良い顧客体験を提供し続けるために、定期的に顧客からNPSアンケートにご協力いただき、NPSを算出しています。

NPSについては、また別記事にて深掘りしていきます。

③専門特化
ノウハウナレッジを強化したり、良い顧客体験を生み出すために、私たちは専門特化をしています。
専門部署を設け、集中的に同分野の案件を担当することで、上記をより実現しやすくなると考えるからです。
私たちの創業時には、笹原や吉田は、企業・個人、法分野にかかわらず案件を経験してきましたが、やはり勉強や研鑽の時間がうまくとれず、十分な法律サービスを提供仕切れなかったと感じました、し、昼夜問わず働いていました。
その経験から、顧客体験を高めるためには、専門特化することが重要であると考え、重視しています。

3.今が一番おもしろい

私たちの弾み車は、今まさに回り始めたところです!

ノウハウナレッジ(DX)も、顧客体験も、専門特化も、今が黎明期です!
是非少しでもご興味を持っていただけたら、転職意欲があろうと無かろうとまずはカジュアル面談の機会をください!