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Legalscape は「法律」をスポンサーしています

こんにちは。ソフトウェアエンジニアの小宮 (@komiya_atsushi) です。

このたび我々 Legalscape は「法律」をスポンサーさせていただくことになりました 👏

…と、これだけだと多くの方々が「お前は何を言っているんだ?」と思われるかもしれませんが、要は Unicode コンソーシアムが提供しているAdopt-a-Character プログラムを通じ、弊社にとって馴染みの深い「法 (U+6CD5)」と「律 (U+5F8B)」の二字をスポンサーした、というお話になります。

Unicode に寄せる想い

今日において普段私たちが Unicode を特別意識することはほとんどないかと思いますが、Unicode が普及する一昔前をご存知の方は、OS や言語によって利用できる文字集合や文字エンコーディングが異なるがゆえにシステム間でのテキストデータのやりとりに不便を強いられていたのを思い出すことでしょう。

文字エンコーディングはエンドユーザの立場においてはいわゆる「文字化け」となって私たちの前に立ちはだかりました。またテキストデータを取り扱うアプリケーションを開発するソフトウェアエンジニアにとっても、入出力ファイルや RDBMS などのミドルウェアとのやり取りにおいて常に文字エンコーディングとその変換を意識せねばならず、厄介な存在でした。

Unicode 自体は 1990 年代の初頭に最初のバージョンが制定され、その普及は 2000 年代の半ば頃から進んだと認識しています。この Unicode の普及により世の中の多くのテキストデータが UTF-8 や UTF-16 などの Unicode 由来の文字エンコーディングで表現されることになり、文字化けに悩まされることもテキストデータの機械的な処理で悩まされることも減ったと実感しています。そんな Unicode は今や Web の技術を支える、いわば「インフラストラクチャー」の一要素と呼んでも過言ではないでしょう。

かたや我々の事業で取り扱っている法律情報は相互に複雑に関係しており、かつアナログを含めた様々な媒体に散在しています。ゆえに弁護士の方々を始めとした法律情報のエンドユーザにとって、現在の整理されていない法律情報のあり方は Unicode 普及以前のテキストデータと同様にその利活用に不便を強いられるものになっています。

我々はこの法律情報を整理し、電子的かつ意味的に相互に接続した「リーガル・ウェブ」の実現を目指すことで問題の解決を図ろうとしています。これはいわば法律情報の「インフラストラクチャー」の構築・整備に相当するわけで、この点において Unicode が実現したものに相通ずるものを感じたので Adopt-a-Character プログラムでのスポンサーを申し出ることにしました。

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Legalscape では、日本のリーガルインフラストラクチャー構築を共に目指す、アプリケーションや検索システムのソフトウェアエンジニアや SRE、SET/QA といった各種エンジニアポジションの募集をしております!

日本の法律情報をもっと利用しやすくするインフラストラクチャーの構築に関わってみたいという想いをお持ちの方、ひとまず Legalscape のポジションを眺めてみるだけでもしてみませんか? 気になるポジションがありましたらカジュアル面談からでも構いませんので、下記採用ページよりご連絡お待ちしております 🤗

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スポンサーする文字について

日本においては、すでに多くの個人や企業が同プログラムで絵文字のスポンサーをされているかと思います。しかしこのプログラムは何も絵文字に限定されているわけではなく、ひらがなやカタカナ、漢字を含んだ 13 万以上の文字が対象となっております。そういうわけで我々は「法」と「律」の二字が我々の事業を最もよく表す文字であると考え、スポンサーをした次第です。

なお今回のスポンサーシップは「法」「律」いずれも Bronze レベルではありますが、いずれは Silver レベル、そして Gold レベルをスポンサーできるように事業を成長させていく所存です (参考: https://home.unicode.org/adopt-a-character/sponsorship/)

さいごに

我々のプロダクトである Legalscape は様々なオープンソースソフトウェアに助けられて提供できています。今回の Unicode のスポンサーシップのように、特にお世話になっているオープンソースソフトウェアについては今後折を見てスポンサーできるといいな… と考えております。