[20分小説]女神信仰 第2章
三四郎と志成は、リギュンたちに案内されるがままに、外に止めてあった荷馬車に乗り込んだ。かなり大きな荷馬車だった。全体が屋根と壁に覆われていて、荷台の外見は小さな家のようであった。中には、食料、水、服などの日用品と武器がたくさん積まれており、そこに、8人全員が乗り込んでもまだ余裕があった。前方には馬が10頭も繋がれており、鞭によってではなく、御者席に座ったドンスの号令によって走り始めた。ナガシは、海艶を慎重に布団に寝かせ、そのすぐ隣に座った。ドンスとナガシと海艶以外の5人は、