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ドリームジャーニーは何故あのトレーナーでなければいけなかったのか。

脅威のスピード実装から一瞬でウマ娘においての人気キャラの位置を築いたウマ娘、ドリームジャーニー。

ビジュアル、声、姉などの様々な要素で私たちの心をくすぐる彼女だが彼女のシナリオに対して皆さんは理解を深められているだろうか。

正直な話、私は一切出来ていない。しかし、天井を叩き自分自身の心を掴んで止まない彼女の小説を書けないというのは実に悲しい。

そんなな自分のために今回はドリームジャーニーというウマ娘について深めていく。
1人でやればいいと思ってはそれで終いだが私とて有意義な休日を過ごしたい。
なのでこれをnoteにして皆さんに共有した上で意見を交換し更なる理解に繋げたいと思う。

これから私の考察について話していこうと思うが先に注意事項だ。
・全てはタチの悪いヲタクの妄想であり考察の範疇は超えない。
・史実からの考慮は最小限に留めあくまでアプリ内のシナリオにおけるウマ娘のドリームジャーニーについて考察する
・著者はnoteを初めて書く。

何故あのトレーナーじゃなくてはいけなかったか

今回のシナリオにおけるトレーナーは既存のトレーナー像に当てはめるにはあまりにもキャラ立ちしているという印象を受ける。
その異質さの主な要因として挙げられるのが担当ウマ娘でないトレーナー自体に憧れのウマ娘がいるという点だろう。

個別シナリオの冒頭部には、ウマ娘ではなくトレーナーの語りが入りトレーナーの忘れられないウマ娘を育てるという夢を明示する。
ここでの忘れられないウマ娘は演出から考えてもステイゴールドで間違いないだろう。
端的に言えばこのトレーナーは、第二のステイゴールドを育成するためにトレーナーになったトレーナーなのだ。

この流れ自体は今までの本ゲームのシナリオとして異質な様に感じる。
しかし、この異質さこそこのシナリオの肝だろう。

また、これに加えこのトレーナーは過去にドリームジャーニーに会っておりそのレースもまたステイゴールドのレースなのである。

ステイゴールドによって運命を握らされているとでも言おうか。
知らず知らずの内にステイゴールドの後をついていっている様に見える。

自分の道を進むにしてはあまりにも単純で分かりやすいのだ。
しかし、だからこそ純粋にステイゴールドの辿った道を歩むことが出来る。
それがドリームジャーニーのトレーナーである。

そんなトレーナーに関してドリームジャーニーとオルフェーヴルはこんなやりとりをする。

ドリ「ところで、オル……どうだったかな。私のトレーナーさんは?」
オル「解せぬな。何故、あれを選んだ。安い、容易い。姉上に相応しくない」

ドリ「そこなんだよ。オル。お前はいつも本筋を突く……さすがだ。素直さというのは、得難い素質なのさ。」
ドリ「安い、容易い……故に旅の準備は整う訳だ。アネゴに辿り着くための。旅のね……。」

皆さんは初見でこの会話の意味が分かっただろうか。
分からなくてもどうか安心して欲しい。私もさっぱり分からなかった。

が、ここの場面はドリームジャーニーがあのトレーナーでなければいけない理由を語っているシーンでドリームジャーニーシナリオの根幹とも言える部分であると私は考えている。

ここではオルフェーヴルが何故トレーナーを嫌うのかに着目する。

前述の通り、トレーナーは単純な人間でありそれはオルフェーヴルとドリームジャーニー2人の間での認識も概ね同じである。
では何故彼女がトレーナーを嫌うのか。
その理由はおそらく姉と自分の間で理想の違いにある。

本シナリオ風に言い換えれば、『黄金』の在り方であろう。

ドリームジャーニーが黄金はアネゴもといステイゴールドが旅の果てに見た“一筋の黄金”のことである。
そのために嵐と対峙し走る。

ではオルフェーヴルにとっての黄金はどうだろうか。
育成シナリオがない以上、迂闊にベラベラとは喋りたくはないのだが彼女はトゥルーエンドで興味深いことを言う。
話がコロコロ変わるようで申し訳ないが、これからはトゥルーエンドの話をしようと思う。

トゥルーエンドにおけるトレーナーの在り方

ドリームジャーニーとの3年間。
その度は一つの区切りを終え、多くの季節が過ぎ去った。
今このトレーナー室にドリームジャーニーはいない。
それを寂しく思う自分もまた、いない。
出会いと別れがある。
それは、“旅“の必然だ。
彼女は今どこにいるだろうか。
それを知る由もない。
けれど、彼女が描いた“一筋の黄金”。
それは今も確かにこの世界を駆けている。

トゥルーエンドにおいてドリームジャーニーはトレーナーの元を離れ旅に出る。
その結末は皆さんの目で確かめてほしいのだがこのセリフの後に挟まる回想におけるオルフェーヴルはこのように言う

確と焼きつけよ
これが、我が黄金だ。
ゆめ、忘れるな。

確かと焼きつけよは走っている最中のセリフであるが繋げるとこうであろう。
この中でやはり目立つのは真ん中の「これが、我が黄金だ。」というセリフであろう。
これは他のテキストより文字が小さく表示され呟くように彼女が言っているとことが考えられる。

では誰に対しての言葉かといえば恐らくそれは旅に出たドリームジャーニー対してであろう。
だが、このセリフは誰に言ったかより何を言ったかのか何故こんなことを言ったのかが重要である。
我が黄金の“我が”という点に注目して欲しい。

ドリームジャーニーの黄金はステイゴールドの見た一筋の黄金である。
その一方で、オルフェーヴルの黄金は自身で掴み見せつけた“我が”黄金なのである。

ドリームジャーニーの様なステイゴールドの見た黄金を追い求めるウマ娘にとってはこのシナリオの様な純真で素直な気持ちのままステイゴールドを追い自分に100%の善意を持って接するトレーナーが必要だが、自分自身で黄金を得るべく走る彼女には必要がないのだ。

だからこそ2人の間でトレーナーの評価は分かれ誠実で優しい素直なトレーナーがドリームジャーニーには必要なのである。

ドリームジャーニーはなんであの性格になったのか

ドリームジャーニーの大人びた雰囲気とスマートさは彼女の人気に一役買っている訳だがその実、その理由を知る人は居ない。

〇〇が種を蒔き◻︎◻︎が耕しXXが咲かした。というような言い回しがあるが彼女の性格はこれに当てはめると少し考えられるかと思う。

ステイゴールドが種を蒔く。
そして、ドリームジャーニーが耕す。
ゴールドシップ、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが花を咲かせる。

現状の関係性とドリームジャーニーのトゥルーエンドにおける演出から見てこの関係性は個人的にはかなりしっくりくる。

私はこの関係性を彼女は知っていたと考え、それが彼女の達観した視点の源流だと考える。
姉として先を走るものとして後続に想いを託す。
ドリームジャーニーはそれを考えそのために最善を尽くすべく行動をし続けた。
その際、最善を尽くすためには一切のリスクを減らす必要がある。
そのためにリスクも何もない0の状態である純真さを過剰に求め、それにつこうとする汚れに対して異様に敏感になったのではないだろうか。

シナリオに対する更なる疑念

ドリームジャーニーのスマートじゃないポイント

トレーナーの自分をなぜトレーナーに選んだのかと言う問いに対してドリームジャーニーはこう答える。
「私、記憶力は少しばかり、いい方でして。」
「入学して、貴方を見つけた時、すぐどなたか分かりました。」
「見知らぬ少女に場所を譲る情け深さ、他人にあけすけに身の上を話す素直さ……。」
「実に印象的でしたから。」
「貴方はこれ以上ないほど、望ましい方だったんですよ。」
「私の求めるトレーナー像に」

個別シナリオの時点の時系列は定かではないが、シナリオにはオルフェーヴルが登場する。2人が年子だとして最低でもドリームジャーニーは入学から1年以上は経過していると考えられる。

彼女の言葉を信じるならば、トレーナーが望ましいトレーナーであるのは入学する前からそうな筈である。であればトレーナーと早期に契約を結んだ方が諸々のリスクが減らせるのでいいのではないだろうか。
しかし、彼女はそれをせずにトレーナーを泳がせた。
恐ろしくスマートな彼女にしてはどことなく不自然ではないだろうか。

シナリオの粗と言ってしまえばそれでお終いだが今回はこれについても考えようと思う。

皆さんは、ドリームジャーニーがアネゴの旅を指してなんと言っていたか覚えているだろうか。そう、“嵐との対峙”である。トレーナーはドリームジャーニーと共に旅をする身分、トレーナーもまた嵐と対峙をする身分にある。

嵐との対峙における嵐とはアネゴが現役時代の数々の強敵の事である。ちなみにこれは育成シナリオ内でも似たようなニュアンスでウオッカやブエナビスタに使われる。ではトレーナーとしての嵐との対峙とはなんだろうか。

一緒にレースに挑む以上はそれも同じなのではないか。
そうとも考えられるがこの場合のトレーナーにとっての嵐との対峙とはトレーナーとして思い悩むことにありそれを体験させるために泳がせたのではないだろうか。

散々話しておいてなんだが、個人的にこれはどうにもこれには納得が出来ない。
ドリームジャーニーが何故トレーナーを泳がせたかの理由が思い浮かばない。
これを読んだ皆さんはどう思うでしょうか。
ほんのちょっとした意見でもいいので聞かせて欲しい。

何故、トレーナーが彼女の旅に一緒についていかなかったのか。

トゥルーエンドにおいてドリームジャーニーはトレーナーの元をかなり長い期間で離れる。
その際にトレーナーがそれに何故ついて行かなかったのかというのは本シナリオの大きな謎のひとつだろう。
一緒に三年を共にした相棒をどうしておいていったのだろうか。
何故どこにいるかも教えないのだろうか。

最後のステイゴールドの一言から考えれば、トゥルーにおけるドリームジャーニーの旅の主な目的はステイゴールドに会うことだろう。
だからこそ彼女はステイゴールドと話した後に帰りを待つ人の元に帰ったのだ。
一方でスタイゴールドの旅には終着点がなく次に次に行く旅なのだ。
なので終わりながなくその在り方が違う。

いつか終わる旅だからこそ自分のみで旅に出てトレーナーは帰る場所となった。
そして、ステイゴールドがいる限り一筋の黄金を求める旅は終わらない。
そんな終わらない旅だからこそ彼女はトレーナーと歩んだ……。

そのような在り方なのだろうかと私は思う。
(ステイゴールドのトレーナーは何をしているのか。)


稚拙な考察でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。


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