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あなたの「違憲審査基準論」、間違ってるかも!?

はじめに


“違憲審査基準”

予備試験や司法試験、ロースクール入試に向けて憲法の答案を書いたことのある方なら、誰もが聞いたことのある言葉ですね。
「正当化の論証を行う前に示す判断枠組みだろ!そんなの知ってるよ!」と思った方も多いかと思います。

では、あなたの違憲審査基準の使い方、本当に合っていますか?

「権利も制約もよくわからないから、とりあえず中間的な基準にしちゃえ」
「処分審査だけど、違憲審査基準使っちゃえ」
「LRAの基準と厳格な基準の使い分けなんて適当でいいでしょ」
「実質的関連性の意味がよくわからないから、なんとなくであてはめてやろう」

…なんて経験、一度はあるのではないでしょうか。
それ、アウトです!!!!!

本記事は、今アウトになった…つまり、よくわからないまま違憲審査基準を使っていた人に向けた「違憲審査基準論入門」のようなものとなります。

では、
①違憲審査基準の概要
②違憲審査基準の適用場面
③最も厳格な基準とLRAの基準の違い
④実質的関連性の意味
の4点から、違憲審査基準について確認していきましょう。

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