癒えかけていた
昏い切り傷が
静かに開いてゆく
今宵
雨が
窓を叩く
優しい夜
寒いのは
多分
気のせい
独りだからじゃない
ならば
何故
胸が
こんなにも痛むのだろう
眠れず
閉じた瞼から
とめどなく
雨
が流れ出してきて
尚
枯れることは
忘れたまま
飲み干すことも出来ず
優しい嘘
が欲しくて
悲しい言葉
を知らないふりして
涙
で出来た
泥
に
足を取られてしまい
身動き出来ないでいる
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癒えかけていた
昏い切り傷が
静かに開いてゆく
今宵
雨が
窓を叩く
優しい夜
寒いのは
多分
気のせい
独りだからじゃない
ならば
何故
胸が
こんなにも痛むのだろう
眠れず
閉じた瞼から
とめどなく
雨
が流れ出してきて
尚
枯れることは
忘れたまま
飲み干すことも出来ず
優しい嘘
が欲しくて
悲しい言葉
を知らないふりして
涙
で出来た
泥
に
足を取られてしまい
身動き出来ないでいる
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