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私は昭和の終わり頃に、営業事務として商社で働いていました。そのころの仕事術で昭和と令和との違いを書いています。

局・・・・・大奥などの部屋方女中の職名の一つ(ウィキペディアより)
昭和、平成、令和と時が過ぎて、女性の働き方も変化してきました。平成の初めのころより、オフィスに長く勤める女性の先輩を「お局様」と呼び恐れるようになりました。

私は、どうして「お局様」と言われる人が現れるのかいろいろ推察してみました。

昭和の女性の就業年数

昭和のオフィスでは、女性の仕事は主に事務職です。事務職である以上、給与は男性社員より低く、自立して生活するには、金銭的に苦しい物がありました。そこで、30歳近くまで、働いている女子社員には、上司が結婚相手を紹介して、なんとか「寿退社」させていました。

昭和の女性も、独身でいるのが恥ずかしかったのか、恋愛結婚したり、親や親戚の紹介でお見合いをして、結婚する方がほとんどでした。つまり10年以上続けて働く女子社員は少なかったのです。

恵まれた職場で発生

事務職(一般職)でも上場企業の正社員ですと、就業年数に伴って給与は上がるし、福利厚生もしっかりしています。労働組合があるので、簡単に辞めさせられることもありません。

誰もが結婚相手が見つかるわけではありません。昭和の時代は、男性は家事も育児もやりません。結婚すると当然のように辞めていった女子社員ですが、結婚しない人は、同じ職場に長く働くようになります。会社で長年、事務職で働いている女子社員が「お局」と言われるようになります。

お局の立場

この「お局」が意地悪だとか、「お節介」だとか言われますが、長く仕事をしていると、後輩たちの未熟さが目に付きます。それを、はっきり指摘すると意地悪となってしまいます。ソフトにやさしく教えると「お節介」となりますね。大奥なみに「お局」の立場が厳しくなります。

平成になり、一般職の採用が少なくなり、総合職で入社する女性が多くなりました。総合職となると所属部署の移動や転勤もあり、同じ部署で10年20年働くことはなくなりました。一般職の事務員さんは、派遣社員に代わりました。令和の時代、「お局」自体もなくなりつつあります。

お局になれなかった人は・・・・・

昭和の時代でも結婚しない女性はいました。事務員が全員、お局になったわけではありません。一般職から総合職に変わったり、資格を取って、男性と同じように働いたりする方もいました。

昭和の終わりころから、派遣社員になる方が増えました。派遣期間や、給与に波があるので、苦労していると聞きます。特に親と同居されている親の方は、介護や、同居の兄弟家族との折り合いで大変らしいです。

令和のOLさんへ、お局になる前に、自立できる「仕事」を見つけてください。

 昭和のOLの考えた「お局」発生の原因です。反論もあろうかと思いますが、軽く読み流していただけると嬉しいです。

サポートしていただけたら、とっても嬉しいです。昭和の文化をとことん、語ってみたいと思います。昭和のOL仕事についてお知りになりたいことがあれば、コメント下さい。noteでお答えいたします。