とあるのアニメ一気見した話

学生の頃ハマったアニメや漫画はその後の精神の成長に多大な影響を与える」という学説をどこかで耳にしたことはないだろうか?

オタ非オタを問わずこのへんの年頃の男子は漫画が大好きだ。

僕の世代であれば、少年のバイブルジャンプの看板はワンピース・ナルト・銀魂・トリコあたりだろうか。

健全な非オタ中学生はこの辺の作品にハマり、友情・努力・勝利を重んじる素晴らしい精神性を持ち合わせたことだろう。

もちろん僕はオタクなので、これら王道の作品は残念ながら当時中学生の僕の琴線に触れることは無かった。

ではいったい何が今日の僕の精神を形作っているのか?その答えを求めて我々は記憶の海へと潜水を始めた…

こうして記憶への潜水をはじめ、思考の海が水深500mを越えたところで一つの手がかりへと辿り着いた。具体的にはネットフリックスの『あなたへのおすすめ』を小一時間漁っていたら気づいた

「とある魔術の禁書目録あるやん!中学生のころどハマりしたな〜」

約10年来の再会に少しばかりの感動を憶えたのも束の間、しばらくすると心の奥底を刺すような嫌悪感が…

この感情の正体について考察した結果、我々は一つの結論を導き出した。ーQ.E.D証明終了ー

「これ悪い方に精神の成長を促したやつだ」

当時中学生の僕は他人とは違うアイデンティティを持ちたいお年頃。刺さらないわけがなかった。琴線に触れるどころか完全にホールドされた。ソーシャルディスタンスなんて無かった。

やれ魔法名だの能力名だの漢字にカタカナでルビを振るだの…こんなの中学生の大好物に決まってるしなんなら今でも美味しくいただける。

ということで僕は無事中二病陽性反応を示したのである

ちなみにこのあとはめだかボックスを経由して化物語に乗り換え、終点fate駅で降車した。

そんな僕の精神の始発駅とあるシリーズと久方ぶりの再会を果たした僕は、時折記憶を横切る黒歴史を必死に無視しながら魔術と科学3シーズンずつの合計150話近くの一気見を始めたのであった。

暇を持て余していた僕はだいたい一週間で見終わった。Q.E.D ー視聴完了ー

なんというか、この専門用語が飛び交う感じ、やっぱりたまらない。

まず学園都市っていう舞台がいい。オーバーテクノロジー&ほぼ子供世代しかいない街&超能力&etc…というもはや設定のミックスグリル。こんなん不味いわけがない。

しかもそれに加えて魔術側の設定もプラスされるという満漢全席。本当に刺さる人間には際限なく刺さっていく作品だと思う。

語尾や喋り方でキャラ付けをするところに若干の古臭さというか作品の歴史を感じつつも、世界観や設定はやはり頭抜けて面白い。

また、反則級の能力相手に、悪知恵で対抗する戦闘描写とかラス謎の発想みたいで改めて少し勉強になる。

そんなこんなで自身のSFおよびオカルト知識の源流と再び対峙した僕は、また一回り強い心を育んだのであった。

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