夏目漱石とボカロ曲
※トップ画像は、パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集よりお借りしました。
12月9日は、「漱石忌」。
小説家・夏目漱石の1916(大正5)年の忌日。(12月9日 今日は何の日~毎日が記念日~)
数ある文学忌のひとつで、小説家・夏目漱石の命日です。満49歳にして亡くなった漱石の業績をしのぶ記念日。彼が小説を書いていた期間は約10年という短いもので、長生きしていたら漱石の他の作品を読むことができたかもしれませんね……。死因は、長年闘病していた胃潰瘍と言われています。
一方、赤月ゆにちゃんの記念日チョイスは、マウスでした。
初期のマウス、けっこうゴツかったんだ。いつもながら勉強になります。
漱石といえば鼠ならぬ『吾輩は猫である』が有名ですが、漱石がらみで猫を歌ったボカロ曲もあったりします。そのほかも含め、5選ではないですが、夏目漱石にまつわる曲を紹介していきましょう。
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【VY1】雑司ヶ谷のニャンコ節(霊園猫節)【オリジニャル曲】(猫豆福耳堂さん)
夏目漱石の「吾輩は猫である全1冊刊行100周年」、「都電荒川線100周年」の記念ソング(投稿者コメントより)
2011/2/2-3
猫歌制作工房「猫豆福耳堂」さんの昭和歌謡。調声は、龍神Pさん。雑司ヶ谷霊園には夏目漱石をはじめ著名人の墓が多く、夏目漱石の小説『こゝろ』の舞台にもなっています。(雑司ヶ谷霊園 - Wikipedia)
【IA】太平の気楽【MV】(Demeさん)
もう何時だろうと室の中を見廻すと
四隣はしんとして ただ聞こえるものは柱時計と
細君のいびきと 遠方で下女の歯軋りをする音のみである。
2017/5/9
Demeさん、IAちゃんでミクノポップ。跳ね回るメロディに乗せて語られる『吾輩は猫である』の文章も味があります。
初音ミクオリジナル「夢一夜」(夏目Pさん)
「百年、私の墓の傍に座って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」
夏目漱石「夢十夜」から第一夜のオマージュ作品です。(投稿者コメントより)
2008/7/4
A某(夏目P)さん、P名由来作品です。同作者さんで最も伸びているのは、クリプトン勢ぞろいのVOCAJAZZ「Clover Life」(2008/12/30)で、ジャズライブ好きならオススメですよ。
なお、「夢一夜」については、後にダニエルさんによる手描きPV(2008/10/3)も作られています。
「夢十夜」のうち第一夜は、死ぬ間際の女に「百年待っていて下さい」と頼まれ、墓の横で待っているうちに時が流れて……というお話です。青空文庫で読めますので、よろしければ。
「夢十夜」の中では、第一夜だけがハッピーエンドと読み解けるらしいです。「百」年待っていて出「合」ったのが「百合の花」というのも、分かりやすい暗合ですし。他の話は、後味が良くなかったり、本当に夢のようでよくわからなかったりします。解説は、このあたり面白いかも。
あと、曲の内容と夏目漱石が直接関係ないのですが、我輩PさんというボカロPさんもおられました。初期作から好きな作品を貼っておきます。
【初音ミク】rC【オリジナル】(我輩Pさん)
我輩はPである
名前はまだない(投稿者コメントより)
2010/4/25
我輩Pさんの桜曲。P名は、投稿者コメントからですね。我輩Pさんの代表作は「oFFENCe」(2010/3/22)、現在の最新作は「ハニトロピカ」(2018/4/2)。トロニカ風のメロディなど、独特のセンスが好きだなあ……
また、投稿者コメントで「我輩は猫である」がもじられて使われている作品なども。
【初音ミク】飼われ猫【オリジナル】(Nekoko.Yさん)
ヌコ「我輩は飼われ猫である。にゃー。」(投稿者コメントより)
2011/9/29
Nekoko.Y(猫怖い)さん、日常を抜け出す景色を描いた、爽快なVOCAROCK。後に、ねぎかもさんがDIVAエディット動画(2012/8/19)を作られています。ここまで来ると夏目漱石はほとんど関係ないですが……w
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他にも、いくつか漱石がらみのボカロ作品はあるのですが、
(落葉Pさんのボカロクラシカ(2011/2/2)とか)
今日はこの辺にしときます。
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