20代後半から自分のスタイルが固まり、服屋に出向かなくなってネットショッピング一辺倒になった

2016年、20代後半に入ろうとする年になって、急に服を見て歩くことに興味がなくなった。
街をさまよい歩いていても虚しい。服屋にも全然行かなくなった。出歩いていても、歩きながら時間のムダだと感じるようになったので、目的がないと遠出しないようになった。
20代半ばで肉体の成長が終わって、人生には限りがあることを無意識に実感し、服を見て歩くことに時間とエネルギー費やしたくなくなったのかもしれない。

ムダに服を見て歩かなくなったのは、それまでに失敗を繰り返して自分に似合わないものが分かったことによって選ぶ服のルールができたせいもある。
そうやって自分に似合うものは限られている事を悟って、28歳ごろから自分のスタイルが完成されてきた

それから30歳までは、休日は服屋に行くこともなくなり、一日中家にいるか、図書館か公営プールかスーパーにだけ行く、みたいな生活を送っていた。
時おり情報収集のために大型書店に行くのが街に出る目的で、それも用を済ませたらどこにも寄らずに帰る。
自分なりに若かったんだろうな、20代半ばまでは。

ちょうどその頃、禅とかスピリチュアリズムに興味を持ち始めて、そういった方向に傾いていった。
もともと母方の祖父の家系に多少霊感があり、「美しいものが絶対」という感性や、アート好き、左利きなのもそこから遺伝している。

ここではファッションについて書いているので詳しくは書かないが、興味が変質していったきっかけは、25歳から27歳まで住んでいた物件に幽霊が住み着いていたこと。その幽霊は上の階に住んでいる大家さんがどっかから持ち帰ってきたもので(大家さんの背中にくっついてやってきた)、8歳くらいの男の子の幽霊だった。住んでるあいだじゅうずーっと家の至る所でしつこくラップ音が鳴っていて、様々な怪奇現象が起こり、結局その幽霊の起こす霊障が迷惑で引っ越した。

いちばん心胆寒からしめられた出来事は、風呂場の浴槽の底からラップ音がするから浴槽のフチを叩いて同じようにノックし返してみたら(するなよ)、私と同じノックの仕方でラップ音が返ってきたことである。
また、最も脅威を感じた出来事は、その物件から引っ越しするために部屋探しを始めてから引っ越すまでの期間、急に、家でスマホの充電ができなくなったこと。
同じコンセントでテレビや電気スタンドはつくので、外部との連絡手段であるスマホを充電させまいとしてだと思われる。
無事に引っ越してからは、再び変な家には住むことにならないための予防手段として、家相とか風水、更に仏教にも興味を持つようになった。

そうやって自分のエネルギーの使いどころが変わって、服屋にわざわざ出向くほどの熱意はなくなったものの、自分が欲しいと思うイメージの服は欲しい。

ただ、やたらめったら欲しいと思うのではなくて、どういうものが自分に似合うかは分かっているから、その範疇でどういうものが欲しい、という方向になってきた
だから、検索で選択肢を絞り込めるネットショッピング一辺倒になった。


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