服を大量に整理して、「自分には何が似合う」というよりも、「自分には何が似合わないのか」ということがはっきりした

中高生の頃、金持ちが多い私服の学校で、「いい服」を着てる人々が羨ましかったので、大学二年時以降、やっと自分で自由に服が買えるぞー!という解放感に溢れてアルバイト代をつぎ込んで色んな服を買っていた。

テイストはバラバラ。欲しいもので買える値段でサイズが合えば買う。
そうやって浪費、良く言えばトライしていた。
色々買いながらも、似合う、似合わないをはっきり自分で判断できるようになったのは25歳くらいの頃だった

色んな服を実際に買って着てみて分かったのは、「自分には何が似合う」というよりも、「自分には何が絶対に似合わないのか」ということ。
例えば、他の箇所でも書いたけれど、自分は水玉とか小花柄が似合わない。
服の造形というところで言えば、例えば、私はシャツが好きだけど、ノーカラーのシャツと、胸元にフラップポケットのついたシャツはどんなデザインでも絶対に似合わない。

ノーカラーのシャツが似合わないのは、たぶん、顔に立体感がないから。
私は、顔の土台の骨格が平たい。おでこから顎までずっと平面。頬骨が低くエラもないから横顔に奥行きというものがない。そんな自分がノーカラーの服を着ると顔の平面さが目立つ。
中二の頃、ピアノの発表会でユニクロの白のノーカラーシャツで前身ごろの両側にピンタックが三列ついているのを着たけれども、それも全然似合わなくて、その後、そのシャツを着こなそうと色々とコーディネートを工夫してみたけれどどうやっても似合わず、その服を着ると自分がもっさく見えるのが、鏡を見るたびにショックだった
その後も何度かノーカラーのシャツで失敗して、やっと似合わない事を自覚した。
平面的な顔の私は、それをカモフラージュするために、襟とかラッフルが顔周りに必要なのだと思う。

フラップポケットのついた服はカジュアル、またはミリタリー寄りのデザインになるが、私は、カジュアル、ワーク、ミリタリーテイストが全然似合わない。
私はフォーマル、オケージョン系の風体をしていた方が似合う。
非・体育会系の最たるものが自分。たぶん私の運動能力を偏差値で言うと30台だと思う。体力というものが全くない。女性というだけで体力的に男性より劣っているが、女性の中でもかなり体力がない方だと思う。子どもの頃から水泳をやらせれており、その後も努力すれば変わるかと思って10歳から剣道をはじめ、中学でも運動部に入ってみたけど、運動神経のなさ、体力のなさは変わらなかった。
運動のできる、できないは努力でどうにかなるものではないということを学習するまでに嫌と言うほど挫折と絶望を味わった。
大人になってから自覚したのだが、アスペルガー特有の不器用さ、体力のなさが、最大限に運動能力方面に発現しているのだと思う。たぶん筋緊張が弱いせいで筋力が弱く、握力は右18、左25しかない。また、これも発達障害によくあるらしいが、スポーツのルールが理解できない。
だからそもそも体を動かすことが不得意というか不可能だし、スポーツの存在意義が理解できない。そういう自分の佇まいに、カジュアル、ワーク、ミリタリーテイストが合わないのだと思う。
ミリタリーをあえてワンアイテムだけ女性が取り入れるコーディネートですら似合わない。あれは、華奢な人が似合うものだと思っている。

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