告解

腐敗を経て二度死なせたくて
きみのはじめてを火葬すんだよ
解せぬことばかり越えたさ
べたべたと厭らしく纏い付くね
経験ってものは
いつだってそうで
だれだってそうで
識るほど汚れていくのがわかって
まだ恋はパレイドリアでも
優しい停滞を求めてる
わかるよ
わからないってわかるよ
わからないって愛想で笑って
後で中指立てんのもわかる
いつだって僕は写実主義だよ
ちっとばかし夢想家なだけの
悲しい理屈屋
そんで上手く死ねないだけの
高機能な扁桃体に
見つかっちゃったきみには
内緒の告解

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