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レインボー

小学生のとき
唯一楽しみにしていたことは
月イチの席替え

好きな子と隣の席にならないかな
仲良い友達と同じ班にならないかな
前の方の席だけは絶対に嫌だな。
そんな心がワクワク音を奏でるような瞬間が大好きだった。

中学生のとき
唯一楽しみにしていたことは
練習後のチリンチリンアイス

屋台のおばあちゃんが少し多めに盛ってくれたとき
ゴールを決めた日は、2本も買って食べちゃったとき
そんな、100円で味わうことのできる幸せを
真夏の暑い日に、
心がヒンヤリと音を奏でるような瞬間が好きだった。

3ヶ月も前の話。
4月のいっぴ。

入社式があり、そこで配属先が発表された。

それぞれ、同期2人組で各課に配属されるのだ。

僕は、りんごの女の子と同じ課。
いや、ねこのような女の子とでも言うのだろうか。

人見知りのボクは、初対面なのに
「今ね、あたし歯の矯正をしてて紐がビーンってなってるんだよね。」
って歯を見せながらそう言われたとき
ボクは返す言葉を失っていたことを
今では恥ずかしくイイ思い出だと振り返る。

一目惚れとかって本当にあるのかな
ってくらい、人を一瞬で好きになることはなく

最初は風のような存在でも
一緒に過ごしていく時間が
長ければ長いほど
雪が積もった時のように
桜が満開になった時のように
時間の長さにより人を好きになる。

でも、
雪は、カンカン照りの太陽によって溶け、
桜は、皆が写真を撮り終えた時には散る。

そのぐらいの程度でその恋はなかったことになる。

研修が始まってからは、いつも一緒だった。

研修室の行き来やお昼ご飯。
ロープレの練習にアイパスの勉強。
あ、そーいえば、
華金で飲みに行ったことはねぇな(怒)

貧月では、一度飲みには行ったけど…。(笑)

何かひとつのゴールに向かって走り始めた時、
そこには辛く、キツく、しんどい大きな壁が待ち受けていて
それを共にって、一緒になって、協力して
乗り越えたときに、壮観な景色が待っている。

吊り橋効果

って多分本当なんだよね。


相手がどう思おうとも
彼女がいてくれたから
頑張ってこれたわけで

ありがとうの一言につきる。

ドキドキとした恋愛の出会いもいいけど

人として、人生を共に生きていくための出会いも
これもまた良い。

持病で辞めるって聞いたけど
キッと、
通勤が辛かったり、業務がしんどかったり
他にも耐えられないキツさがあるんだろう。

カッと、
なってそういう決断をしたとしても
次に進む道が正解だと思うから。

楽しんで。

この先も
これからも
隣にいればいい気分で。






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