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観劇逍遥

TOKYOハンバーグ『うっすら浮かぶ白い月の下で』
2022.1.30 14:00公演

TOKYOハンバーグには毎度苦しめられる
目を逸らしたい現実を突きつけられて、なんとも言えない気持ちで劇場を去る
なのに劇中は目が離せないし、観やすいときている

今回もそう
人生の電源をオフにすることを選んだヒトをテーマにしたお話
間違いなく現代(いま)を描いているのに、昭和感が漂っていて、このテーマに対する重み?深み?深刻さ?がより伝わってくるような気がしてならない
お酒のアレは若い人はわかるんかな、とも思ったり、それでいて世代の方には懐かしさもあって、うまく融合しているんだなぁ

すべての人が一度は…
とは思わないけれど…
負の感情が、なぜそこで語るんだろう
ヒトはそれを前にして語るのか、語らなければそのままいけるのか
そんなことはわからないけれど

そこに至る過程はそれぞれとして、自分も含めた誰かに吐露し、否定という理由を求めて、救いか、或いは救いを求めて苦悩して
その先には何があるのか
あのあとどうなったのか、気になるけれども知りたくもない

自分の嫌な部分、気持ちをえぐられる感情、苦しいな、イヤだな、本当にイヤな劇団だ

この劇団を観た人はどんな気持ちで帰路につくんだろう、もっと多くの人に観てほしい
前作も含め、そう思える作品です

月が綺麗なんだよ

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