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観劇逍遥

演劇ひとりぼっちユニット あんよはじょうず。#2 「夜べ啼いてくれ、僕の腕の中。」を観劇

最後の台詞が終わり暗転、拍手、暗転、その間目を見開き、何秒か何十秒か舞台から目が離せず放心状態に陥ったような感覚に苛まれた

最後に紡がれた台詞が自分に問いかけてくるようで、反芻せずにはいられなかった。物語とは関係なく個人のこととして

何世界の話だろう、恐ろしいまでのセリフの応酬に加えて気持ち良いくらいのテンポ、役者陣の熱量が凄まじくて、正直内容はよくわかってなくて、ただただ圧倒されていたような気がする

言葉は選ばなくてはならないけれど、敢えて気狂いという言葉を使わせていただくと、現実と何かの間にある気狂いな様、或いは正常な人の心なのかもしれないが、表現がとても奇麗で美しかった

何を言っているのかわからないだろうけど、書いている私自身もよくわかっていないのです

自分にはない何かを抱え、求めているかのように錯覚させ、その先にあるものは解のない深い何か

ただ役者さんが演じている様を観ているのです。流れに身を任せて

そして落とされるのでした

なんだこの芝居

よくわからないけど、もっと沈んでみたい

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