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音大生のときに経験したアルバイトめも

私が音楽大学の学生だったとき(2008年4月~2012年3月)に経験して良かったアルバイトについて、覚えている範囲で書いてみようと思います。

①弦楽器工房の事務

当時は「ガラケー」の時代で、ネットでアルバイトを探すのではなく、大学のキャリア支援センターのようなところに求人情報が集まっていて、それに応募する形でした。
大学生活に慣れてきた1年生の7月だったと思います。
「弦楽器科の学生向け」という求人を見つけ、大学から徒歩1分の工房だったため、即日面接に行きました。
週1日3時間ほど、雑務、PC作業、在庫の弦交換などのアルバイトを5年間(なんと大学卒業後も1年ほど)させていただきました。
工房内ではドイツ人工房長のヴァイオリンCDコレクションが流れていて、勉強になりました。
その後工房は移転しましたが、今でも楽器調整でお世話になっています。

②派遣

大学1年生の夏、遊ぶお金が欲しくて派遣に登録しました。
その中で、内容を吟味せず応募した、三日間の施工現場。
スポーツの全国大会のためのステージやブースを組んだり、テントを建てたり機材をセッティングしたりする現場でした。
これは体力的にとてもキツかったです。朝から晩まで、おもにパイプとか椅子をひたすら運びました。女子は台車を使わせてもらえたのですが、それでも荷物を台車に乗せる作業や、重い台車を押し続ける作業はかなり疲れ、翌日は全身筋肉痛で動くことができませんでした。
それに比べ、鍛えられた大工さんたちは、重たいものを効率よく(かつ安全に)運んだり、「ひとつ持つよ」などアルバイトに気を配ってくださったり。そんな姿を人生ではじめて目の当たりにして、心からすごいなあと思いました。

その後も、派遣事務所経由でいろんな種類の単発のアルバイトを経験しました。
施工現場にはもう凝りたので、イベントや企業合同説明会のスタッフなどをメインに、コンクールシーズンなどを避けてアルバイトをしていました。
一般大学の学生さんや、平日は会社員をしていて副業で派遣アルバイトをしているという社会人まで、いろんな人と話すことができて社会勉強にもなりました。

③ブライダル演奏

これはアルバイトというより、演奏のお仕事です。
大学3年生のときに、ふと演奏の場数を踏めるような仕事をしてみたくなり、応募しました。
簡単なオーディションがあり、演奏だけではなく、お辞儀や姿勢、笑顔なども指導されました。挙式中に感動して泣いてしまうことがよくあり、感情をキープするのがなかなか難しかったです。
毎週末、一日に1~2件ほど出演し、大学卒業後もしばらく続けていました。
社会人になり、ほかの演奏・指導の仕事と両立が難しくなってきたため、一旦辞めましたが、今も機会があればぜひやりたいです。

④音楽事務所の事務

大学を卒業する頃、師匠の勧めがあり、音楽事務所の事務のお手伝いを半年ほどしていました。
ビジネスマナーやエクセルの使い方などを勉強させていただきました。
ここで初めて「画像編集できるなら、チラシのデザインやってみれば?」となり、それが現在の仕事に繋がりました。
(音楽の仕事と平行してフリーでチラシのデザインをしています)

その他

ほかにも、単発の演奏依頼があったら引き受ける…ということは学生のうちからやっていました。
例えば老人ホームなどでの演奏、寄せ集めのオーケストラ、カルテットでパーティーの余興やBGMの演奏などです。

音大生時代のアルバイトを振り返って

音楽関係のアルバイト経験がためになったことはもちろんですが、音楽関係ではないアルバイトの経験によって、いままで接点のなかったお仕事やその道のプロたちの姿を知ることができました。
音大のような専門分野の大学だとどうしても、アクセスできる情報の範囲が狭くなります。卒業後に社会に出て仕事をしていくためにも、派遣でいろんな分野に触れることができたのはプラスだったんじゃないかなと、今は思います。

お読みくださりありがとうございました。

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