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他客に絡まれて流血騒動

同じホストを指名している客を被りと言うが、秘匿されるべき個人情報なのに何故か相手が自分の素性を知っていたり、逆もあったりする。
おしゃべりくそ野郎が一定数存在している証拠だが、世間とはそう言うものなので、仕方ないのかなとも思う。

某掲示板に個人情報(親の仕事まで)を書かれたことがあるのだが、それはヘルプが他客にしゃべっていた。
当時は今のように開示請求などないため、泣き寝入りするしかない。
知られたくないことは誰にも言わないことが得策であると良い勉強になった。
(後にそのヘルプは担当にボコられた)

お姉さまと通っていたとある店で書かれたのだが、担当とは担当以上の関係はなかったのでどの辺りでひんしゅくを買っていたかは謎である。
毎度ベロベロの泥酔だったので、うざいと思われることもあったのかもしれない🙄

ある日、いつもの様に前後不覚近くまで飲み、帰ろうと外に出たところで被りに声を掛けられた。
泥酔なのでうろ覚えだが、ケンカを売られて買ったことは覚えている。(戦闘民族なので)

ウザいとかもう来るなとか謎の理屈で罵られ、関係ないだろとかそう言う応戦をしていた気がする。
冷静になると酔っ払い女のケンカは果てしなくみっともないものである。
程なくして取っ組み合いのケンカに発展した。
お姉さまも酔っていたので、止めることなくキャッキャしていた。(止めてください)


個人的なポリシーだが、基本的に9cm以下のヒールは履かないため、取っ組み合いは命がけである。
だがケンカ中に「タイム!靴脱ぎたい」などと言える訳もない。
しばらく揉み合っていたところで、相手に思いっきり突き飛ばされた。

ここからはもう記憶がないのだが、お姉さまの話によると、突き飛ばされてすっ転んだらしいのだ。
泥酔+ヒールなので当たり前だとは思うが、何かしらの看板なのかビンなのか、その辺に突っ込んで左腕がパックリ切れたらしい。
相手はお姉さまがわたしを助け起こす間に逃亡したらしい。

「大丈夫?病院行こう?」
とお姉さまはわたしを諭したらしいのだが、
「大丈夫w大丈夫w」とヘラヘラ笑いながら起きて、
「もう帰る」とタクシーに乗り込んだらしい。

起きて酔いも覚め、覚醒してびっくりした。
ベッドが血まみれなのだ。
腕もズキズキする。
かなりぱっくり割れていた。(流石に血は止まっていた)

記憶がないため、何がどうなってるか分からずパニックを起こした。
病院へ行くべきだったのかもしれないが、パニック状態なので何故か腕を洗って適当にあった塗り薬を塗り、大きめの絆創膏を貼った。

とりあえず記憶の回収のため、お姉さまに連絡をして、朧げにある被りとのケンカを思い出して笑った。
いや、笑い事ではないが、何故か酒とケンカの興奮で痛みを感じなかった面白かったのだ。

担当に一応連絡をして、後にその被りは出禁になった。
相手の素性も聞いて、警察に行ってもいいと言われたが、まあ、わたしもケンカ買ったしな…と思って行かなかった。(面倒くさいが勝った)

記憶の回収と連絡が終わり、ひと段落したとろでわたしは思った。


「さて、飲みに行くか」


生粋のバカである。
ちなみに左腕の傷は今でも痕が残っている。

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