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時代は変化するよね、の話

先日、「仲良くもない役職者が席についても迷惑」的な話を聞いて衝撃を受けた。

まあ、衝撃とまで言うと若干大袈裟ではあるが。
「時代だねぇ…」
としみじみ思った。

以前書いた吉原のかっこいいお姉さまやその当時の夜遊びマスターたちは、代表や社長が挨拶に来ると

「代表に安い酒は飲ませられない」

などと言いながらシャンパンやワインを開けていた。
それが初対面だとしても相手を敬う気持ちと自分の卓にわざわざ来てくれた感謝の気持ち的なところから、自発的にその様な行動を取っていたのである。

わたしはそれを見て「かっこええ…」と思っていた。
その様な姿に憧れて育って(?)来たので、役職者はなるべく敬うようにしている。
とは言えわたしはお姉さまのように何百万と稼ぐ身ではないのでシャンパンやワインは無理of無理だが、せめて本人が所望する酒くらいなら気持ちよく提供しようと思っているし、実践もしている。
そうする事でお互いが気持ちよく飲めるからだと教わったからである。

これがろくに喋ったことのない新人だったりする場合、何言ってんだ?裏でストゼロでも飲んどけ(お気に入り)となるが、大して話したことがなくともそうするのは役職者への敬意のためである。
媚を売っている訳ではなく、その地位に就くに至る経歴がある。
平たく言うと「わざわざありがとねぇ」と言ったところか。

今の時代いろんな意味でフランクだし、仲のいいヘルプにだけ良くしたい!的な気持ちもわからなくもない。
役職者が来ると煽られるから嫌だ、と言うのもわかる。
なので、どちらがいいとか悪いとかそう言う話ではないのだ。
ただただ、時代が変わったんだね、と言う話である。
遊ぶ側、遊ばせる側共に価値観が変化しているのだ。


とは言え、キャバクラなんかはいまだにそう言う文化も多少は残っているような気がする。
常連客が来店すると黒服のお偉いさんなどが席に着いて単価を上げるなどと言う話も聞いたりする。
あちらは男性客であるし、年代が上の人も来店するから、そう言った文化がまだ残っているのかもしれない。

ホストクラブは若い女の子が客のメイン層であるし、フランクな時代なのでそのような価値観は消滅したのかもしれない。
(もちろん人によるだろうけど)

昼の世界では管理職の在り方は大きく変わったように思える。
コンプライアンスもうるさいし、部下に気を使いながらマネジメントをしていると、むしろ管理職なんかならない方が得なのでは?と思うことすらある。(経験談)

管理職だから偉いなんて思ったことは一度もないが、昔に比べて現代の方がより一層フラットでフランクになったと思う。
自分がヒラだった時の上司なんて恐ろしかったし、今の時代ベースで考えるとどう甘く見積もってもパワハラとしか思えないような人も珍しくなかった。
今だったら間違いなく淘汰される。
そうした世間の背景もあり、夜の世界も昼の世界に合わせて変貌して来たのかもしれない。

パワハラなんで許されるものでも無いし、管理職だからと言って別に偉くも無い。
ただそう言う役割をこなしているだけ。
役職者だからなんだと言うのだ、と言う価値観も大いにわかる。
だが、役職がある分責任は付き纏うし、そこに至るまでの努力や実績があるのも事実である。

わたしは古い時代の人間であるので、お姉さまのような飲み方をかっこいいと思って育って来た訳で、時代の流れが変わってもそう言った価値観は捨てきれないものなのだなぁ、としみじみ思うのであった🙄

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