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次なんかねーよ、の話

ラーメン屋などでたまに見る「3回目には病みつき」的な文言が嫌いである
後日挽回するチャンスがあることももちろんあるが、勝負は常に1回きりだと思って生きているので、バシッと1回で決めやがれと思っているからである。

ホストに行ったことがない友人を通ってる店へ連れて行ったことがある。
大層お気に召したようで、その友人は少し通った後、別の友人を連れて行ったらしい。

ところが、新人や話が出ない奴ばかり回って来る。
全員が同じ話をするなど、あまりにもお粗末だったらしい。
途中でクレームのLINEがわたしに送られて来たほどである。

すぐさま担当に連絡をして、その状況を改善して貰おうとしたが、彼女たちが満足することはなかった。

「舐めた仕事してるんじゃねーぞ」
この一言に尽きる。
彼らにも言い分はあるかもしれない。
だがチャンスはその1回きりなのだ。
現に「2度とあの店には行かない」と言っていたと後日友人から聞いた。

「もう1回来てくれたら楽しませる」と担当から言われたが、「もう1回」は存在しない。

友人はホスト通いは初心者かもしれないが、レベルの高いキャバクラで内勤をしているので、毎日毎日黒服の妥協しない付け回しを見ているのだ。
キャストの出勤状況や指名被りなどでかなりギリギリの状態に追い込まれながらもきっちりこなす職人の仕事を見ている彼女からすると、大層お粗末に見えたと思う。
「がっかりした」と言うのが率直な感想だった。

わたしは担当に

「次はないよ。行くか行かないか決めるのは消費者だからね。」

と伝えてこの件は終了した。

先日のマインドセットの件もそうだが、どうも100%店で楽しませると言うことをわかっていないホストやホストクラブが少なくないと思う。
本人たちはわかっているつもりなのかもしれない。
だがどうもその認識が甘ちゃんなのだ。

ここでしくじれば次はない、と言う危機感が圧倒的に足りない。
アフターとか店外とか枕とか言ってるからそうなるんだよバカ。

歌舞伎町はホストクラブがわんさかあるとは言え、キャバクラよりは競合は少ない訳で、だからこその危機感が薄いのだろうか。
わたしの知るそのキャバクラはトップクラスではあるが常に危機感を持っている。
いつその座を奪われてもおかしくないと言う想定のもとで常に動くのだ。

業種は違えどわたしの仕事も同様である。
「逃したら戻って来ない」と言うスタンスで仕事をしている身からすると、次なんてないし、毎回がラストチャンスなのだ。

特に初回や枝、通い始めなどは簡単に破綻すると思った方がいい。
失敗して挽回できるのはある程度の関係値(ホストが大好きなワード)が出来上がってからなのだ。

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