枕ホストの憂鬱
例のゲイバーで仲良くなった同い年のホストがいるのだが、自他共に認める色恋本営枕ホストであった。
「俺はイケメンでもないし、頭悪いからこれしか出来ないのwww」と潔い姿勢が逆に好ましかった。
小箱ながらNo1だったし最後は代表にもなり、夜の仕事を引退した後は起業して成功してるあたり、決して頭が悪い訳ではないと思うが。
わたしは店に呼ばれることもなく、普通に友達だった。余談だが、彼とは今でも友人関係にあり、お互いの結婚式に参列する程の仲である。
子供にお年玉もあげてるよ⭐︎
たまたま近所に住んでいて、彼はキャバ嬢と同棲していた。
流石にえげつない部分の愚痴は家では言えないらしいのと、彼女の作るご飯が甘すぎると言う理由で(砂糖めっちゃ入れるらしい)よくわたしの家に来てご飯を食べながら飯が不味くなるようなえげつない愚痴をこぼしていた。
お姉さまもわたしの家に入り浸っていたので、3人で食卓を囲む奇妙な空間がそこにあった。
ある日かなり年上の客が出来た彼は、いつも通り本営していた。
実は彼はロリコンなのだ。
好きなAVは女子高生モノ。
若い女が大好きで、同棲している彼女も18歳でピチピチしていた。(死語)
若いメスが好き、と言うのは生き物として何らおかしいことではないし、他人の性的趣向にさほど興味は無いので個人的には何ら問題ない。
ところが、その年上の客が結構お金を使う。
そして毎回ホテルに誘われるらしい。
許容範囲を超えた年上で、どうしても勃たないと判断したらしく、これまでは何とか切り抜けて来たが、いよいよ抱かないとヤバいと焦りまくっていた。
お姉さまはキャッキャと笑いながら聞いていた。(わたしも爆笑した気がする)
「男は勃たないといけないんだから、プレッシャーがヤバいんだって」と炊き込みご飯を食べながらブツブツ言っていた。
「ちゃちゃっと咥えてもらえば何とかなるんじゃねーの?」
「バイアグラでも飲めば?」
なんて呑気なことを2人で言った気がする。
完全に無責任である。
だって女だもん。プレッシャーなんぞ知らんがな🙄
数日後、一応いつも家に来る時は「行っていい?」と確認の連絡をしてくる彼が突然インターフォンを鳴らして来た。
たまたま在宅しており、お姉さまもそこにいた。
なんかあったのかねー?なんて呑気に招き入れると、この世の終わりみたいな顔をした彼がいた。
例の客を抱いて精神的な疲労が酷く、家に帰ると彼女に勘繰られてケンカになりそうなため、わたしの家に一時避難して来たらしかった。
お姉さまが聞いた「で?勃ったの?」
直球である。
いよいよ逃げられないと決心してホテルへ行ったが、やはり勃ちそうな気配が無い。
このままだとヤバいと焦れば焦るほど余計にダメ。
もうダメだ…!と思ったその時、テレビがあることに気づいたらしい。
テレビがないラブホとかないやろ、と思ったが精神的に追い込まれていて当たり前のことにも気づけない状態だったのであろう。
「俺、AV観ながらするのが好き!」
咄嗟に口から出た自分の言葉に助けられたらしい。
相手も「いいね」と乗って来たため、AVを付ける。
目線はAVを観ながら最後まで致すことに成功したらしい。よかったね(?)
「ところでジャンルはなに観たん?」
「黒ギャル女子高生」
うん、知ってた😇
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