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DTM音楽創作ツール、Ableton Liveのこと。

音楽創作で使用しているアプリ、「Ableton Live(エイブルトン・ライブ)」。

「Ableton Liveというソフトがあるよ」、というのは最初、音楽仲間で、<りんぐリン>というユニットでご一緒させていただいている、マリンバ奏者/作曲家の松本律子さんからお聴きしました。


それまではAppleのLogicXを使用していて、それでも十分だったのですが、新境地を拓くには、新しいアプリケーション・ソフトを使うのもいいかな、という軽い気持ちでの乗り換えでした。

Ableton Liveは、世界中の著名なミュージシャンが愛用しているソフトで、ライブ演奏に活用できるほか、公式サイトやSNSで、日々、色々なミュージシャンによる新しい活用法が更新され、常に最新の情報を取り入れ、創作を進めることができるところが素晴らしいです。

Ableton Liveで『夕月夜』という楽曲を創りました。

パソコン(あるいはスマホやタブレット)上で音楽を製作する方法や手順は、日々、進化していて、次々に新しいアプリやハードウェア(機材類)が開発されています。

音楽製作アプリの中にもAIが登場し、一人の人間が造るには相当な時間と労力を要する音色、モチーフやリズムを、AIが瞬く間に創作してくれるようになりました。

AIだけで造ると、誰が作っても似たような音楽となってしまいますが、そこに生身の人間の感性が入ることで、人間とAIがコラボして、新しいタイプの音楽が生み出される面白さがあります♪

『夕月夜』では、私の家のそばの河原で盛んに鳴いていた秋の虫たちの声、そして道路を走る車の音、人の声を録音した「近所の音」の音源や、Ableton Liveに組み込まれている、フィールド録音された森の音、鳥の声などのサンプル音源を曲の中のあちこちに配置しました。

楽器や声の音と、フィールド録音の音、そして機械的、電気的な音など、人間が創り出した人工音と、自然界に溢れている音とが、相互に作用し合い、一つの音楽をかたち創っています。

曲の中には、ヴォイスも入っていて、万葉集の歌、
”夕月夜心もしぬに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも”
「月の明るい夕べに、白露の置いたこの庭でこおろぎが鳴いている、それを聴くと我が心もしんみりとする」、という趣旨の歌に、メロディーをつけています。

ちなみに、この頃の言葉で「こおろぎ」とは、鈴虫なども含めた、さまざまな秋に鳴く虫の総称だそうです。

使用しているプラグイン、「Slink Devices」は、
「水の自然な動きをモデリングした魅惑のMax for Liveデバイスを複数パッケージ。 意識のくらやむ周波数スペクトル・エフェクト、アナログスタイルの絶妙なモジュレーション信号、めくるめく変化する予測できないメロディーフレーズなど、さまざまな生成結果を、波を巻き起こすという独自の柔軟な操作感覚で実現します。」

という触れ込みの、なにやらすごいことができるモノらしいです。

楽曲では、ベル系のキラキラした音が全編に入ってますが、これがSlink Devicesの音です。

まだまだ使い方がわかっていないので、これから少しずつ活用できたらと思います♪

今年のXmasプレゼントに、キャットハウス。最近はずっとここにいます。


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