鏡を見る

最近自分の中でずっと考えていること。

「自分のしたいことってなんやろう?」

残り一年、学生生活を過ごしたら、大学を卒業し、そして社会人になる。社会人?そう、社会に出て働く人。社会に出て働く?なんのために?

大学に入学してから特に強く意識するようになったこと、それがまさにこれ。

「自分のしたいことってなんやろう?」「なんのために働くんやろう?」

私はこの果てしなく深く、答えのない質問に対して、どのようにすれば少しでも ’’答え’’ に近づくことができるだろうと考えた結果、留学という道を選んだ。

もちろん留学したからといって、 ’’答え’’ が見つかることを期待してはいなかったが、非日常の世界で暮らしてみることで、少しはヒントを得られるのではないかとひそかに考えていた。実際に刺激的な日々を過ごしているおかげで新たな発見や、いろんな考え方ができるようになったと思う。

最近、大学も三ヶ月の長期休暇に入り、改めてこのテーマについて向き合おうと考えたのである。

そう、就活生が口をそろえてネタにする、いわゆる ’’自己分析’’ というもの。自分史をさかのぼり、いわゆる ’’モチベーショングラフ’’ を書いてみる。そこから出てきた共通点を見て、なんでそう思ったのか?と問いただして、自分を客観的にみるということである。

そのいわゆる ’’自己分析’’ をいったん終えた(つもりだった)私は、「社会に対して何がしたいか?」という質問を自分に投げかけた。

「ん。。。わからん、社会のこともわからんのに。」

そこから私は、社会をもっと知ろうと思い、もっと言うと、社会が自分に何を求めているかという謎の答えを探すために、Kindle Unlimitedに登録し本を読み漁っては、毎朝新聞を片っ端から読むということを習慣にしはじめた。

本や新聞は素晴らしい。部屋に座って活字を読んでいるだけで、あたかもその人と話しをしているような感覚になり、いろんな考え方を学べる。新聞を通して、自分の国だけでなく、国を超えて、今社会で起きていることをたった一時間のあいだで目の当たりにできる。(そのような感覚におちいる。自論ですが笑)

それを続けているあいだに私は、社会の変化の速さというものを肌で感じた。そこで私は、こんなにも目まぐるしく変わる社会に対して自分がしたいことを考えたとしても、その ’’したいこと’’ も社会の変化と同時に変わっていってしまう。また、その社会が求めるものもどんどん変化していくであろう。という結論に至った。

結局、自分を見失った。

私は気づいた。

いつも、自分の中で答えを見つけようとしたとき、常に自分の外にその答えを求めてきた。留学という冒険を通して、ヒントを得ようとした。本や新聞を通して、社会が自分に求めることは何か、自分が社会に対してしたいことは何か、ということに対する答えを求めてきた。

結局、自分がしたいことが何なのかいまだにわかっていない。


そこで私は、このノートを書こうと思った。正直なところ、尊敬する先輩に触発されて、書き始めた。その先輩は将来じぶんがどうなりたいかという問いに対する解を探している途中である。私は、このノートを自分の鏡にしたい。鏡を通して、自分を見る。自分以外のなにものでもなく、自分を徹底的に見る。鏡を使って自分と向き合ってみようと思う。

その目的はそう、「自分のしたいことってなんやろう?」

この解を探すことにある。

はっきりと探せなくてもいい、少なくとも鏡を見ることで、自分について知の発見があるだろう、真正面から向き合ってみるから。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?