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モーダカのスパイス

AIアートをやっていたらインドに詳しい女性と出会いました。ついつい楽しくて一晩中おしゃべりしていました。彼女は私がずっと気になっていたことの答えをすべて知っていたんです。調子に乗ってあれこれと質問していたら朝になってしまっていました。

その時「この出会いのためのAIアートだったか…」と思うほど大きな気づきがありました。

それは「インドの障害の神と言えばガネーシャ、ガネーシャには特別なお菓子があって障害のある人はお祈りするときにそれをお供えして後でみんなで食べる」というもの。私はこのお菓子がずっと気になっていたんです。

世界中に「病気の神さま」はいて、彼らには必ず「大好物」の食べ物があります。これが病気に対して良い効果があるということを暗示しているのだとしたら、決して侮れないはずです。

このやり方で私はプロテオグリカンを見つけました。アイヌ民族が「言葉の遅い子供、あゆみの遅い子供に食べさせる食べ物」として鮭のひずを食べさせていたのです。ひずのなかにはプロテオグリカンという糖鎖が含まれています。高級な化粧品やサプリメントなどに入っていることもあるので知る人ぞ知る物質です。

これは脳細胞を修復する成分で、大量に食べると効果がなくて少量をじっくり使うほうが効果的です。よくサプリメントには「最大量配合!」みたいな形で沢山入っていることを売りにしたり、あれもこれもといろいろな成分を混ぜて豪華に見せて売っているものもありますが別のミネラルなどと一緒に取ると相殺されて働きが悪くなるので単体で使うほうが良いです。そうなると現在発売されている商品には完全な100%ピュアな製品はめったになくて手に入れるのが大変です。短期間に大量に食べると認知が下がります。納豆のねばねばした部分がこれに当たるので納豆を毎日1パックずつ寝る前に食べたらいいかなと思って続けています。てんかん様発作などを起こした際にはとんぷく的な使い方をすると効果がありました。これもアイヌ民族の伝承を聞いて見つけたことです。ほんとうに昔の人の言うことはよく聞くべき!

そしてお聖天さんは大根をお供えするルールがあるので大根。これは生体異物除去食Aのアブラナ科の食べ物につながりました。

日本の古事記日本書紀には「ヒルコ」という障害のある神様が出てきます。彼は生まれてから3年たって歩かなかったので親によって川に捨てられました。拾われて大事に育てられて商売の神さまになり「恵比寿様」として知られています。彼は「海老で鯛を釣る」という諺どうり鯛を小脇に抱えた像などで有名ですが、好物なのは鯛ではなく海老です。低緊張の病気の子供にとって海老はとても重要な役割があります。

海老に含まれるフォリスタチンは筋肉をつけるのに必要なメッセージ物質です。ボディビルなどのように筋力を増やしたい職業の人はテストステロンというホルモンを増やすためにミオスタチンをコントロールしたいんです。そのためにはフォリスタチンが必要なんです。

私の子供は筋肉がつかない病気だったので小さい頃は離乳食として蝦蛄を食べさせていました。海老の中でも蝦蛄がフォリスタチンを多く含むものだったからです。大きなエビなどには逆効果の物質を持つものも多いので海老なら何でもいいというわけではないようです。加熱して食べさせていました。フォリスタチンはガレクチンを高濃度で含む食品に多く含まれているので低緊張の子供には食べさせられません。それで海老になりました。

桃太郎のモデルになった吉備津彦の尊も足が悪い人でした。きびだんごに効果があるのではないかと探していたらアフリカのある国ではきびを発酵させた餅を食べさせると高齢者の脳疾患が改善したという文献を発見しました。目が良く見えるようになるという記述もありました。上皮成長因子に関わる物質を含むのではないかなと想像しました。

足が悪い人の4つの伝承は次の通りです。

アイヌの伝承=鮭のひず(プロテオグリカン)→上皮成長因子受容体に作用
お聖天さん=大根→アブラナ科の植物(イソチオシアネート)
ヒルコ(恵比寿)=海老→フォリスタチン
桃太郎=きびの餅→上皮成長因子受容体に作用

他にも中医学では「子供の万病に効く」と言われているものもあります。

牛黄=チロシンキナーゼ→上皮成長因子受容体に作用
鹿茸=DHEAとコルチゾールを増やす
八味地黄丸=DHEA

昔から言われているものはすべて成長因子の誘導に関わっているんです。

となると、世界一有名な障害の神様と言えばガネーシャ。絶対に何かある!と思って調べていたのですがとにかくよくわからない。それがこのなじみのないモーダカという餅です。


なぜかというとレシピを調べても毎回違っていて千差万別なんです。地方によって見た目も全然違う…。材料も調理法も違うんですよ。色も形も全然違うんです。

スタンダードに近い感じのもののレシピ動画はこちら。


これはシンプルな言い方をするなら、「スパイスの入ったあんこを包んだ餅」です。

油で揚げたもの、蒸したもの等があります。内側にココナッツを入れることが多いです。小麦粉でつくることもあれば、もち粉にきび粉を混ぜることもあります。混ぜた時にそのまま揚げる場合もありますが、発酵させることもあるらしいです。内側に入れるあんこは「イモ類などの野菜で作ったあん」の場合もあれば「マメ科の植物から作ったあん」もあります。

スパイスはさらにバリエーション豊かで私を困らせました。

とりあえず「餅粉」を使う理由はわかります。これは低アミロースだからテストステロンを作る酵素の前駆体を温存させられる糖の摂取方法としては完璧ですからね。それにココナッツを入れるのもわかります。中鎖脂肪酸が必要なんですよね。これは成長因子を誘導したり各種ホルモンをつくるのにも役立ちます。私の子供が入院していた集中治療室では中鎖脂肪酸は未熟児に与えたり代謝性疾患の子供に与えたりしていました。

モーダカにはよくギーを使いますがこれも中鎖脂肪酸が多い油です。しかも乳糖をほぼ含まないので乳糖不耐症の症状が出にくいです。生体異物除去食のABタイプの食べ物ですね。

甘みはパームシュガーを使うことが多いそうですが、あまり手に入りにくいので我が家ではてんさい糖でいいことにしてしまいたい。日本で作るならあんはあんこでいいと思いました。こういうアレンジで恐ろしいものが世界各地でできていくのでしょうか。

もち粉
ココナッツ
てんさい糖
あんこ

問題はスパイスです。

カルダモン
丁字
八角

この3つが多いです。ごまやナッツ類を入れることもあるようですが私たちは種は食べられないので入れません。

実は最近私が通っている漢方薬局では新しく生薬の匂いを嗅いで試せるコーナーが作られました。生薬を実際に手に取って確かめて身近なものとしてとらえられるように工夫がされているのだと思っていましたが、私が匂いを嗅いだ瞬間に「オエ!」ッと来るようなものも沢山ありました。私が飲むことができないビャクジュツは当たり前のように気色悪いにおいでその場で吐きそうになりました。高麗人参や西洋人参もにおいだけでおなかが痛くなりました。逆に「これはダメだろうな」と思っていた科目の生薬が「あら不思議!いい香り!」と思ったり。

漢方の先生は「だめだと思っても試してみたらあたりもあるかもしれないから食わず嫌いはいけないね」といつも言われていたんですが、この匂いチェックをしているうちに「飲む前に匂いを嗅いでアタリかどうかがわかるのでは?」と思いました。実際に立効散に含まれる生薬は気持ち悪くならなかったんです。麻黄湯もそうです。普段飲んでいる薬はどれも嫌な臭いではありませんでした。

何十種類もある中から一番いい香りに思えたのは何かというと、「大茴香」でした。これはまさしく中華料理に良く入っている八角です。

これはインフルエンザの治療薬のタミフルの原材料だったものです。タミフルはシアリダーゼ阻害薬です。ということは、糖鎖のリングのABタイプにとっては薬ですよね。シアリダーゼが多いからシアル酸が足りなくて「免疫力が低い」であるとか「筋肉がつきづらい」といった症状が出ているわけですから。このシアリダーゼを増やす要素としてジンジバリス菌があって、コレの除菌に苦心し続けてきました。GABAなどが良いのもこのせいです。でもそれはとても間接的なやり方です。逆に言うとできてしまったシアリダーゼを直接減らすことができるならそれが一番ですよね。

「あれ?八角食べたらいいだけなの?」

と、ふと思いました。

カルダモンも八角も胃薬なんですよ。普通の漢方薬の胃薬はガレクチン多めの生薬なので私たちは飲むことができませんでした。でもこれならいけるかも。

丁字はクローブというスパイスです。これはカルダモンと相性がよく、シナモンや生姜と合わせてチャイの香りづけに使われたりします。そして歯痛の薬として使われてきました。今治水という商品が昔からあります。そしてこれも胃薬です。

見れば見る程私のためにあるようなスパイス…。

ということで作ってみました。

まずはこれらを入れたスパイスクッキーを。

食べた感じは「普通かな」と思う程度でしたが、糖鎖のリングではCDタイプのシッターさんは「おいしいおいしい」と言って一気食い。そしてその後嘔吐しました。ということは私たちには効果があるということ。これはアタリなのでわ!?

ただし立効散を飲んだ日に八角を食べるとかすみ目がひどく出ます。立効散は生姜をいっぱい食べた日にも心臓がバクバクいってしんどくなりました。立効散を飲む日はほかのものは一切取らないようにした方が正解ですね。歯痛が早く治って飲まずに済む日がくるといいです。

うちの子供も最初はあれだけ飲みたがっていたのに今はもう嫌がります。口元の麻痺は取れてしまったし、足の麻痺ももう全然反応がなくなりました。もう必要ないのかも。

ちなみに形だけモーダカで中身はチョコレートというようなものも作られています。

型もアマゾンで売っています。こんなに沢山のサイズが勢ぞろいしたものでなくてもいいんだけど型は楽しいですね。


モーダカ…。

元気な時に試してみたいと思います。カルダモンについてももっとよく勉強してからのほうがいいですね。最近薬を飲むことに慎重になっています。

今は歯が痛いからダメ…。

我が家で一番活躍するお菓子はこちら。餅入りしるこです。

もしくは自家製タイ焼き。小麦粉より餅粉が多いのでもちもちです。



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