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今日覚えたい文法

適切な冠詞を入れなさい。
( ) dinde aux marrons

こんな文法書や練習問題があったら、今すぐ処分してください。場面がない発言なんて存在しないのです。
冠詞なんて、場面が変われば何でも可能です。

いつ
どこで
誰が
誰に
« ( ) dinde aux marrons »
と言ったのでしょう。書いたのでしょう。

場面が大切なのです。

Qu'est-ce que tu as mangé à Noël ?
- J'ai mangé ( ) dinde aux marrons.
何を食べたの?

Qu'est-ce que tu as préparé à Noël ?
- Avec nos amis, nous sommes cinq à table. J'ai donc préparé ( ) dinde aux marrons. Je crois que ça suffira.
何を作ったの?

( ) dinde aux marrons est un plat incontournable à Noël.
これ無しはありえないでしょう!

おわかりですね。

食べるシーンでは、量や数などは一切意識されていないのです。
もちろんフランス人の常識では、 dinde(七面鳥)は大きな家禽類であることは当たり前です。
端から「数えよう」なんて考えてもいないのです。

そんな時には部分冠詞の de la は最適です。

Qu'est-ce que tu as mangé à Noël ?
- J'ai mangé de la dinde aux marrons.

準備をするシーンでは、2つのパターンがありえます。
1. 「何を」を主に伝えたい場合
2. 「何をどれだけ」を伝えたい場合。

1.「何を準備をする」の場合は、食べるときと同じで量や数などは一切意識されていないのです。
- J'ai préparé de la dinde aux marrons.
脳内のイメージは、切り分けられたお肉としての七面鳥でしょう。少なくとも「丸ごと一匹」はイメージをしていないのです。

2. 一方「何をどれだけ準備をする」の場合は、量や数などはかなり重要な位置を占めます。したがって、そんな時には数や量を明確にする冠詞類を使う必要があります。

- J'ai préparé une dinde aux marrons.
脳内は「丸ごと一匹」の映像が見えているのです。

クリスマスには「正にこれだよね!」
「正に」の部分は定冠詞で、脳内で「これこれ!」と言いながら dinde aux marrons を選ぶのです。その時に定冠詞を選択しています。

La dinde aux marrons est un plat incontournable à Noël.
これ無し(la dinde)はありえないでしょう!←他の料理も悪くないけど…

La dinde aux marrons est le plat incontournable à Noël.
これ無し(la dinde)はありえないでしょう!←絶対これしかありえない!

場面の中で冠詞を選択する。

アタリマエのことです。文法問題を解くときにも、そのアタリマエを意識をしてくださいね。

ご参考まで

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