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今日覚えたい文法

これの半分ください。

お店で大きな塊のなにかが売られているとします。
大きすぎるので、お店の人にお願いしてみましょう。

「これの半分をください」

どう言いますか?
「日常会話くらいはできる」
「日常会話はできるようになりたい」
「日常会話はなんとか」
とおっしゃる方が多いので、確認です。

「これの半分をください」
まさに日常会話の表現です。
通じればいいというのであれば、身振り手振りでなんとかなるし、英語や日本語でも問題ないはずなのです。

「ネイティブが言いそうな自然な表現で」伝えてみましょう。
相手からの質問を待って答えを返すことで会話が成立するのではなく、一発で「これの半分」と言えますか?

1分待ちます。

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「これ」はいつものように ça でいいのです。いや、ça がいいのです。

の = de ですね。

〇〇 de ça, s'il vous plait.

demi という語はここで使うことはできません。
△または✘:un demi de ça.

demi は積極的に名詞として使うことはできずに、基本は形容詞なのです。
しかも使い方が特殊なのです。

〇〇 et demi(e)
2 litres et demi=2.5L(昔は"ℓ"と書いていたけど、今は "L" ですよ)
deux heures et demie=2時半

un(e) demi-〇〇
un demi-tarif=割引料金
une demi-baguette=バゲット半分

辞書に un demi という名詞の用法がありますが、使い方は限定的です。

バゲットは半分で購入できるという前提で
Une baguette, madame ?
 - Non, une demie, s'il vous plait.
(baguette が脳内で補完されているはずです)

これ以外はほとんど使用例が見つかりません。

では「半分」は何を使えばいいのでしょう。

demi に比べてなぜか知名度が低い moitié がぴったりです。

「半分」というのは、数学的に2コ同じものが存在することを指すはずなので、どちらも同じ(決まっている)ことを伝える la moitié と定冠詞を使うのが一般的です。

適当に切ってどちらでもいいので片一方をください。
 - Une moitié de ça, s'il vous plait.

On coupe le cake en deux et chacun prend une moitié.
パウンドケーキを(2つに切って)半分こしましょう。

「日常会話」
難しいですね。

「カバンが見つかっていなかったら」
Si je n'avais pas retrouvé mon sac…
「10時までには帰ってきなさいよ。」
Il faudra que tu soi revenu(e) à/avant 20 heures.

さあ、旅は続きます。

ご参考まで

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