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今日覚えたい発音

e の文字は発音するのしないの?

e の文字を「エ」と発音する時には問題がないのですが、ネイティブが自然な速さで話したり文字を読んでいるときに、e に相当する箇所でなにか軽い「ウ」のような音が聞こえる場合と「無音」になっている場合の、2種類があるのです。

Demain, je pars à Paris pour quelques jours.
Et demain, je pars à Paris pour quelques jours.

まず、結論を書きます。

demain, ce matin, le matin… のように、「子音+e」で文が始まる場合は、最初の e は軽く「ウ」という母音を作ります。

De/main, ce/ matin, le/matin… と最初の音節を作ります。

一方、直前に別の母音がある時には、流れを作る音節をその母音に任せて、demain の最初の母音は「無音」になります。

Et d'/main と最初の音節は et が担当します。

では文の途中にある場合は、どんな発音になるのでしょう。

Je pars à Paris demain pour quelques jours.

demain の e の直前の子音は [d] ですね。ではその直前の音は母音ですか、それとも子音ですか?

「はい、Paris なので s です。

いえ、それは「子音字」の話で、注目してほしいのは「音」です。子音字か母音字かの違いではなくて、は母か子かということです。

「なるほど。それじゃあ Paris の [i]「イ」です。

そのとおりですね。
Je pars à Paris demain pour quelques jours.
de の直前の音は [i] という母音です。
言い換えると、e の音の2コ前の音が母音なのです。

2コ前の音が母音の場合は e は「無音」になります。

Paris demain は Pa/rid' main とこのようなイメージで発音されます。

2コ前の音が子音の場合は e は、軽く「ウ」と発音され音節を作ります。

Je pars à Nice demain pour quelques jours.
Nice は [nis] という発音なので、de の直前の音は [s] という子音なのです。

この場合 Nice demain は Nis(e) de/main とこのようなイメージで発音されます。

実は文中に登場している quelques jours の que(s) も同じ考えを持ち込んで考えることができます。

que(s) の子音は [k] で最後の e(s) の箇所は「エ」と発音されることはないので、軽く「エ」と発音されるのか「無音」なのか?

que(s) の直前の音は [l] という子音ですね。
ということは直前に解説をした Nice demain と同じパターンということになります。

e の2コ前の音が子音の場合は e は、軽く「ウ」と発音され音節を作ります。

Paris demain pour quelques jours.
Pa/ri(s)d/main/ pour/ quel/que(s)/ jours

Nice demain pour quelques jours.
Nis/ de/main/ pour/ quel/que(s)/ jours

うまく伝わっているかなぁ。

Le p'tit piano はこういう仕組みで省略されているのです。

ご参考まで

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