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今日覚えたい文法

(今日は昨日の記事を「再利用」します。ご了承ください。)
「レモンタルトをひとつください!」

昨日友人とレモンタルトを食べたのです。
久しぶりに堪能しました。

「昨日レモンタルトを食べました。」
J'ai mangé _______ tarte(s) au citron hier.←s は有無はご自分でお決めください。
「昨日美味しいレモンタルトを食べました。」
J'ai mangé _______ tarte(s) au citron hier.
「レモンタルトは大好きなのです。」
J'adore _______ tarte au citron.
「レモンタルトを一人前ください。」
Alors, je vais prendre _______ tarte au citron, s'il vous plait.

_______ は1単語とは限りません。

では冠詞も含め、文を完成させてください。
1分もあればいいでしょうか。

Êtes-vous prêt(e)(s) ? C'est parti !

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では答え合わせです。
今日のは冠詞の基本問題なので、まず問題なくできたでしょう。
「間違えちゃった!」とおっしゃる学習者は、夏の間に「フランス語の冠詞」の参考書の「不定冠詞」「定冠詞」のコーナーを読み返してください。

「昨日レモンタルトを食べました。」
J'ai mangé de la tarte au citron hier.
まずレモンタルトというものは数えられるのか、数えられないのか。
フランス語ネイティブにとっての「レモンタルト」とは丸く大きなものなのです。6人〜8人が食べられるホールケーキ1台が浮かぶようです。
それを切って食べたのです。切って食べるということは「部分」ですね。
そう、こんな時に「部分冠詞」は使われるのです。
もちろん、なにかの制約・制限や限定は受けてわけでもないので、定冠詞が搭乗する理由は、どこにもありません。

「昨日美味しいレモンタルトを食べました。」
J'ai mangé une bonne tarte au citron hier.
J'ai mangé une délicieuse tarte au citron hier.

美味しいレモンタルトを食べたと言いたいときに、そのときになにかの制約・制限や限定は受けているのか?
受けていないですよね。そこは話題にはなっていなくて「美味しいレモンタルトを食べたのです。レモンタルトを食べたという場面をイメージすると、複数の概念は存在しづらく当然「単数」が想定されます。(この段階で des や les の可能性は消えたのです)
では部分冠詞に bonne を加えた de la bonne tarte でいいのでしょうか?
絶対ダメだと言い切ることはできないのですが、ネットでの出現率も低いようですし、一般には次のルールに縛られます。

数えられない名詞でも、その直前に形容詞が付く場合、部分冠詞ではなく不定冠詞の単数形 un, une を使う。

「レモンタルトは大好きなのです。」
J'adore la tarte au citron.
aimer, adorer, détester に代表される「好き嫌い動詞」の後の直接目的語の冠詞は「定冠詞」でなければいけません。
当然、タルトを食べるという場面では自然に単数形を想像するので、女性名詞に付く定冠詞 la を選択します。

「レモンタルトを一人前ください。」
Alors, je vais prendre une tarte au citron, s'il vous plait.
注文するのですから、「数の情報」が大切ですね。注文した数の情報=支払い、なのですから。
このときには、une tarte =一人前ということになります。
ご安心ください。お皿に大きなタルトがまるごと乗ってくるってことは絶対ないので。お店が考える1人前、ですよ。

J'ai mangé de la tarte au citron hier.
J'ai mangé une bonne tarte au citron hier.
J'ai mangé une délicieuse tarte au citron hier.
J'adore la tarte au citron.
Alors, je vais prendre une tarte au citron, s'il vous plait.

tarte ではなく tartelette だと話は別ですよ。
(ご存知ない方は google の画像検索をかけてみてください)

できましたよね?

ご参考まで

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