10年前のあの日

昨日から10年前の記録を書いてます。
と言っても当時mixiに書いたことをそのまま書いてるだけ。
2011年3日9日から前職の全国会議という名の温泉旅行で2泊3日で石和温泉バスの旅に出てました。
解散地は東京駅でした。

一泊二日の温泉合宿が終わってバスが東京駅についたのが14時30分。 新幹線組と飛行機組は時間待ちでお茶をしていくけど首都圏組は帰宅することに。 私鉄、地下鉄組と別れて、JR東京駅改札を入り、中央線組2人と別れ山手線1人と別れ、私は東海道線のホームへのエスカレーターを一人で上がった。

まだ早い時間なので停車中の始発電車はガラガラ。座って帰れるラッキーと 電車に乗り込み座った瞬間に何か違和感。揺れてる。物凄い勢いで揺れてる。 神奈川に住んでいると地震は慣れている。3程度なら驚くことはない。 でも、そんなものではなく、激しく、そして長い。いつまでもいつまでも揺れてる。

震源が静岡や神奈川だったらどうしようと、すぐに私は実家の母にメールした。 
「私はJR東京駅で発車前の電車に座っています。心配しないで。
そちらはどうですか。娘はまだ帰ってきていませんか?」
「こちらは大丈夫です。孫を学校に迎えにきています。」

すぐに返事がきたけれど、これ以降メールはほぼ使えなくなった。 ワンセグをあけてみると東北で大地震というニュースになっていた。 座席のまわりはお年寄りばかりだったのでニュースの概要を知らせた。 駅の放送は何度もあるが、まだ状況がつかめていないようだった。

こうしている間にも何回も何回も余震があり電車から出るタイミングがつかめない。 ヘタに車外に出て落下物の被害にあったり階段などで転落するかもしれない。 もしかしたら早期の復旧で電車が動くかもしれない。逆にここに泊まるかもしれない。 会社から指示があるかもしれない。状況が分かるまでは情報収集しつつ待機してよう。

会社に連絡しようと思ったがガラケーもアイフォンも電話はつながらない。 会社のメールボックスにはつながったので、上司と社内にいる社員に概要を送信。 私が使いたいときにいらないメールや電話が来るのはいやなので SNSに自分の状況をアップ。ドコモの災害用掲示板にも状況を記載。

ガラケーでワンセグを開き情報収集しつつアイフォンで同僚にメールを送り続けた。 17時を回ったころだろうか、横浜で停電があり東海道線は動かないとアナウンス。
「帰れないかもしれない。心配して探したりせず、娘をよろしく。 余計なメールや電話はしてこないで。邪魔だから」と母にメール。

2時間も不安な中で過ごしてきたので、周りの乗客とも和気あいあい(?)
この路線は基本的に長距離乗る人、つまり帰宅の足がコレしかない人なので 長丁場を覚悟しつつ、交代で荷物を見張りながらトイレに行ったり買い物したり。
車内すれ違う人もみな穏やかに譲り合ういい雰囲気。

そんな中アイフォンに一通のメール。
「東京駅来れる?」同僚からだ!!!
短い文面だったけど、みんな無事で同僚まとまって東京駅にいることがわかった。
「どこにいけばいい?」返信したけど、届かなかった。
同じ場所にいるなら、探せばいい。私は周りの乗客に一礼し、電車を降りた。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?