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歩け!名曲とともに!

 定期利用の駐輪場を解約してから歩きで最寄駅に行ったり、駅を出てから歩きで勤務先に行ったり、歩き移動の割合が増えました。

 歩くのは好きとはいえ、短い距離なら問題ありませんが、長い距離になってくると環境音だけだとどうも寂しくなってきます。

 そこで活躍するのが歩行ペースに合わせて脳内で奏でると元気が出てくる名曲たち。

 行進曲といえば有名な曲は様々ありますが、今回その中でも自分がとりわけ好きで、歩くのに似合うと思う曲について、テーマ通り熱く語りたいと思います。

 さて、まず一曲目。

 タイトルは「ジェッディン・デデン」です。


 トルコの軍楽、メフテルの一種です。

 wikiによると、cmなどでも使われているため日本で最もよく知られたメフテル楽曲とのこと。

 イントロ、4拍子のテンポで刻まれる太鼓の音に合わせ、チャルメラのような音のなる管楽器(ズルナというそうです)が、勇ましさと不気味さを併せ持つようなメロディを奏でます。

 このメロディとテンポが歩調を合わせていくと絶妙に心地よいのです。

 そのまま同じメロディで歌唱が入ってくるのですが、これが戦場で聞こえてきたら迎え撃つ方は萎縮してしまうだろうと思える雰囲気です。

 決して激しく大声であるわけでも、威圧するような歌い方なわけでもなく、むしろ仏教のお経を唱えているような空気感で歌い上げられます。

 その声色は、メロディと太鼓のリズムと相まって、前進する側には鼓舞を、待ち受ける側には畏怖を与える印象があります。

 これを脳内に流して歩いていると、自分も旧オスマン軍の常備軍兵士になったような心地がして、肩で風切ったりなんかして歩くときの気分も勇ましくなってきます。

 仕事で気勢を上げないといけない時、試合などの本番前の移動の時などの歩きのお供にいかがでしょうか。



 2曲目は映画音楽から。

「パットン大戦車軍団」

のテーマ曲です。

 第二次世界大戦中、ドイツ軍の名将ロンメルと激闘を繰り広げたアメリカ軍パットン将軍の軍人人生を描いた映画「パットン大戦車軍団」のテーマ曲です。

 今の時代なら確実にパワハラな態度も多いものの、将としての貫禄と実力を持ち、本を読み、戦争のためだけに生きているような人生を送った名(時には迷?)将軍。

 そんな豪快というか、老獪というか老害というか……なパットン将軍の人となりが楽曲に表れているとも思える曲調の行進曲です。

 冒頭は静かなトランペットのワンフレーズがチラチラと顔を見せるくらいなのですが、やがて盛り上がってくるにつれ、快活で明るく、手を挙げて、いいぞ!もっとやれと叫びたくなるメインフレーズがやってきます。

 このメロディを歩調に合わせていけば、曲が進むごとに気分も明るくなっていき、生き生きとした気分になってくるでしょう。

 例えるなら台風一過。もしくはしばらく熱で臥せった後、完治した後のスッキリした気分が近いかもしれません。

 僕はいつもこの曲脳内に流しながら歩いていると、大抵2.3回目のループをしようかという時にはスキップなどしたくなります。

 鼓舞、士気高揚といった雰囲気が強かったジェッディン・デデンと異なり、自分の人生が輝かしく、まだまだこれから色々やっていけるぞという気分になりたい時にオススメです。


 さて最後になりました。3曲目も映画音楽からです。

 タイトルは「A Bridge Too Far」

 映画「遠すぎた橋」のメインテーマです。

 こちらも戦争映画の行進曲的テーマ曲なのですが、パットン大戦車軍団がこれから前進していくぞ!という雰囲気なのに対し、どちらかというと全体的に「明るく陽気に凱旋だ!」という空気感が強いです。

 要は帰ってくる曲、または目的を達成する気分の曲なのです。

 作品で描かれたマーケット・ガーデン作戦の史実展開とはある意味真逆の雰囲気なのですが、この曲調が歩きの移動を盛り上げるのにちょうど良いです。

 パットンが通勤時なら、遠すぎた橋は退勤時に似合うイメージでしょうか。

 編成的には吹奏楽団なのでしょうか。管楽器が陽気に行進の雰囲気を盛り上げるメロディを奏でます。

 打楽器があまり目立たず、管楽器の明るい音を中心に場を盛り上げてくれます。

 土産話でも戦果でも、片手に持って帰る日には大いに気分を盛り上げてくれることでしょう。

 何かいいことがあった日の帰り道などに特におすすめですが、むしろ何かやらかしてしまって、切り替えてこれから頑張っていこうという帰り道にも役立ってくれることでしょう。


 以上、歩く時に脳内で流すと心地よい曲というテーマで選んだ3曲を語ってみました。

 他にもいろいろあるのですが、とりあえず3曲、ベストということでオススメしておきます。

 歩き通勤通学、移動がより楽しくなりますように。

それではまた。


#スキな3曲を熱く語る

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