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哲学思想の基礎知識③

前回の続きです👇

🌸合理主義哲学の大まかな流れの続き

カントの思想をひっくり返す人物とは、

ヘーゲルさんです。(ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル:1770年8月27日~1831年11月14日 ドイツの哲学者)

近代国家のイデオロギーはヘーゲルさんから始まっていると言っても過言ではないほど、現代社会に絶大な影響を及ぼしている人物です。

フィルターを通す前の世界は認識できないというが、認識できないのなら無いと一緒。
「世界は人間の経験が紡いだ概念だ」と言うなら、人間の認識自体=世界。 つまり、主体=客体ということ。
だったら、「主体が客体を正しく認識できるか?」なんて問題はそもそも成立しない!

人間=世界。
歴史を振り返れば、人間は「弁証法」的に成長・発展している。

この「弁証法」を用いれば、人間はこれからも無限に発展していける。理想の世界はわたしたちの手で作れる!この成長・発展を繰り返した結果、人間は神にも等しい存在になれる!

という理論を繰り広げました。

ようは、「人間頑張ればあらゆる問題を解決して、いつかはパーフェクトな世界を実現できるよ。」ということ。

この希望に満ち溢れた哲学は、当時のヨーロッパを席巻します。

🌸弁証法とは🌸 矛盾の克服・発展のアプローチ

・Aという意見(概念)→ テーゼ
例)これは丸〇だ!
・反対意見(矛盾)の主張 → アンチテーゼ
例)どう見ても四角■でしょ。
せめぎあいの後にそれらは統合され、→ アウフヘーベン
例)丸だよ、だって、、、、いいや四角だ、、、、バチバチ討論
・結果、どちらも妥協しない新たな概念が生まれる → ジンテーゼ
例)これは円柱だ!丸にも四角にも見える!

衝突・統合・昇華を繰り返して、人間と世界は進歩していく。
これがヘーゲルが提示した「弁証法的に発展する歴史」です。

ヘーゲルによって、前向きなエネルギーを得ましたが、

このヘーゲル哲学に沸き立つ社会を横目に、こんなことを考える人達👇が出て来ました。

近頃の哲学者が言う、その「世界と人間の本質」っていうのは、「今ここに生きている自分」には、いったい何の関係があるんだ?

「人間はこうです。世界はああです。」と語ったところで、人間は自分の意志でそれに抵抗できる。つまり、現実の人間は、理論じゃ語れない。

世界とか社会とか人間における観念的な真理についての絵空事、御託を並べる暇があったら、「現実存在」、つまり今ここにいる自分自身にとっての「主体的な真理」を探究するべきじゃないか?

今ここにいる人間を、「絶望から救い、幸福に導く哲学」を考えるべきではないか?

こうした考え方のムーヴメントを「実存主義哲学」と言います。

やっと実存主義までやってきました。
次回は実存主義哲学で有名な3人の哲学者をご紹介いたします。

少しづつ、、、😉

今回も同じく👇 参考・引用です。


 💖🌈🌸今日も最後までおよみいただき
       ありがとうございました🌸🌈💖

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