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働きながら3ヶ月で運転免許をとった話【@府中運転免許試験場】

田舎から上京し、車が無くても困らない生活を送っていた大学時代。
先のことを考えられない性格で、「ずっと東京に住むから免許はいらない」などと言い、免許を取らないままアラサーに突入しました。

しかしその後、旅行先や地元で「車を使えたらよかった」という場面に何度も遭遇。そして今年、1人でドライブを楽しんだ友人の様子を見て、生まれて初めて「運転したい!!!」と強烈に思ったのです。

その日のうちに勢いで教習所へ電話し、翌日に入校してからはや3ヶ月。
本日無事、オートマ普通車の免許を取得することができました。

大変でしたが、2回の筆記試験と2回の実技試験に合格するたびに、達成感と自信を得られました。なにより「好きな時間に、どこへでも行ける」という自由を手にできて、ワクワクしています。

働きながら免許の取得を目指している方の参考になればと思って、免許取得までの過程や、メジャーではない非公認教習所のメリット・デメリットをまとめました。


「非公認教習所」を選ぶまで

まず電話したのは、家から通える自動車学校です。しかし、タイミングがよくありませんでした。

教習所を探し始めたのは3月で、学生は春休み。自動車学校に電話すると「学科試験の予約は朝一番に来てもとれないこともあるし、車に乗る練習は1ヶ月後くらい先です」と言われるくらい、混雑していたのです。

平日の空いている時間を狙わなければ授業をとるのが難しそうな様子を聞き、仕事との両立は難しそうだと思いました。必要な授業数を受講しないと次の過程に進めないという仕組みなので、かなり時間がかかりそうです。

そこで「社会人 免許」など検索して見つけたのが、非公認教習所という存在でした。

「非公認?ホームページも手作り感満載だし・・・大丈夫か?」

と思いましたが、電話をしてみると意外なメリットが分かりました。

非公認教習所のメリット

①拘束時間が短い

私が通った非公認教習所は、学科試験のための授業がありませんでした。
これは大きなポイントです。

「授業が無くて大丈夫かいな」と思いましたが、相談した電話口の方は「試験はお渡しする過去問を解ければ受かります」「学校でビデオを見るより、自分のペースで独学した方が効率的という方もいます」とのこと。

もし自動車学校であれば、教室で1時間講習ビデオを見る授業を、20回ほどこなさなければなりません。授業時間と学校に通う時間、さらに費用も浮くのであれば、たしかに効率的です。私はこの「拘束時間が短い」という点を魅力に感じて、非公認教習所に通おうと決めました。

(土日にみっちり授業を詰め込める、多少時間がかかっても良いと言う方は、自動車学校でも良いと思います!)

入校時には、学科試験に必要な内容が盛り込まれた教本と過去問、DVDをもらいました。しかしDVDは、一度もみていません。それでも学科試験は仮免・本免どちらも一発合格しました。

勉強にかける時間は人それぞれだと思いますが、私は結構時間をかけました。教本を熟読したり、もらった過去問(5回分)を2周したりと、念入りに勉強したので、仮免で10時間、本免で5時間くらいかけたでしょうか。通勤時間などのスキマ時間には、試験問題アプリを使って勉強しました。

学生時代は一夜漬けばかりするタイプだったのですが、今回は自分で大金をはたいたのもあって、絶対に落ちたくなかったのです・・・

②費用が抑えられる

近くの自動車学校は、入校から免許取得まで、30数万円がかかるとのことでした。

一方、私が免許を取得するまでのトータルの費用は、約23万円でした。
自動車学校に通うより、10万円近く安く済んだ計算です。

具体的な内訳は下記の通りです。

【必須費用】
教習所の入校費用                 200,000円
仮免許実技試験(受験料、車使用料、免許交付料)   5,500円
本免許実技試験(受験料、車使用料、免許交付料)      5,400円
特定講習(応急救護や高速教習など)                          14,000円
―――――――――――――――――――――――――――――――
                                                          計   224,900円

【その他費用】
1回落ちた仮免実技試験の受験料・車使用料                4,350円
運転免許試験場コース練習時の費用                     2,100円
運転免許試験場などへの交通費           いくらか  
―――――――――――――――――――――――――――――――
                                                           計 約10,000円 

実技試験は落ちるたびに4000円以上の費用が飛ぶので本当に緊張します。

③実力次第で短縮できるスケジュール

どうしても拘束時間が生じるのは、試験と、練習する時間です。しかし幸い、練習時間についてのノルマは、路上練習(2時間以上×5回)のみしかありません。教習所では上限まで回数をこなさなくても、試験に受かればよいという感じでした。

私は平日が忙しいので、土日をメインに教習を受けていましたが、土日も忙しい方のために、平日夜間の練習枠もありました。

ただ、通っていた教習所が所有する練習コースは埼玉県にあり、移動まで片道車で1時間かかりました。これは少しネックでしたが送迎サービスもあり、車の中では勉強時間と割り切って教本を読んだりしてました。

非公認教習所でとる際の注意点

私は非公認教習所を選んでよかったと感じていますが、注意点もそれなりにあります!

①試験は平日のみ

自動車学校と違って、非公認教習所に通う場合、試験は警視庁の運転免許試験場(東京であれば府中か鮫洲、江東の3箇所)で受けなければなりません。つまり、平日しかチャンスがありません。

最低でも、仮免許の学科&実技、本免許の学科&実技の4回分は、平日を費やさなければなりません。もちろん、不合格になればそれ以上です。

試験は午前と午後の部がありますが、午前の部を選べば学科も実技も13時半には終わります。それでも、ある程度融通の利く仕事でないと難しいかもしれません。

②試験日の変更が激ムズ

学科試験は2024年2月からネットで予約できるようになったのですが、実技試験は学科試験に終了した日に、試験場の機械で予約しなければなりません。

予約日が空いていたのは、早くても1ヶ月先でした。混んでいる試験場では2ヶ月先になるらしいです。とりあえず予約しなければなりません。

社会人ですから、急にその日がダメになるときもあります。しかし日程変更するには、電話しかないというアナログさ・・・。それなのに、すぐに電話が繋がらないのです。1日中、10分間隔で試験場にかけ続ける根気が必要です。

心が折れそうになりますが、なんと「無断キャンセルをすると次の予約が取りづらくなります」みたいなことが試験場には書いてあるんです。その前に、回線を増やして欲しいです。

おわりに

以上が働きながら、3ヶ月で免許を取得した雑感です。

試験日程が平日しか選べず、かつ変更しにくいのは難点ですが、トータルでの拘束時間が短く、費用も多少浮くという点を考えれば、非公認教習所も有力な選択肢になるのではないでしょうか。

練習コースがとってもへんぴなところにあってビックリしたとか、試験は当日どんな教官(警察官)に当たるかという運によるところが大きそうだとか、細かい感想はいろいろありますが、総じて良い経験になりました。



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