見出し画像

経営者のストレスを減らす2つのアプローチ

コンサルティングをしていると、いかに成果をあげるかを考えることやいかに組織を活性化することが中心になりますが、逆を考えることも非常に大切です。

それが、経営者のストレスを減らすというアプローチ。

本来、経営者は今のこと(既にある事業や仕事)に時間を割くのではなく、未来の事業や人をつくるために時間を使うことが求められます。

というか、そこないと企業が発展しないわけです。いろんな企業をみていますが、未来づくりに時間を割いている経営者がいる企業は、間違いなく中長期で成長します!


では、そのために何が必要になるのでしょうか?

【経営者の未来づくりに必要なこと】
経営者のストレスを減らすために、社員とのスピード感のズレをなくすこと

まず、前提として減らした時間を未来づくりの時間にしたいわけですが、これが一過性になる経営者がほんと多いというのが実感です。

だから、継続的にその時間をとることが必要ということです。

そして、継続的に時間をつくるために有効なのが、経営者の余分なことにストレスを減らすというアプローチ。

これできるコンサルタント少ないです。ストレスを感じるということは、大事なことに時間を割けないし、未来のための情報を収集できないことを意味します。

そして、そのストレスの大半は、社員とのスピード感のズレが原因です。

例えば、こんなことでストレスを感じます。

・依頼しておいた仕事の実行スピードが遅い

・トラブルがあった際の報告スピードが遅い

・あの件を早く進めたいのに、相談や提案が遅い


だからこそ、経営人事コンサルタントは、そのストレスを減らすために2つのアプローチをとります。

◇社員のスピード感をあげる

◇経営者のスピードメーターを調節する


では、順番に見ていきましょう!

(1)社員のスピード感をあげる

①クイックレスポンス

これはレスポンスという言葉があるとおり、反応です。何か依頼があったら、まずはすぐに反応します。

反応する際のポイントは「すぐに、明るく、前向きな返答」をするが初心者レベル。上級者になるには「期限を返答する、実行に際してのポイントや不安を確認する」です。

ここを、関わる社員に徹底して指導していきます。能力開発よりも即効性があります。


②アクションスピード(タイミング)

依頼事項を完遂するのに、一定の時間は必要です。大事なのは工数(時間)であり、期間ではないということです。

タスクの実行が遅い人に見られる傾向は、納期を期間で設定しようとすること。我々が関わる際は、時間で工数は把握していきます。

プレゼン資料作成も、1週間かかると捉えるのと、納期は1週間後でも工数は3時間で作成できると捉えると、他の業務との兼ね合いで納期は早くすることができます。

経営者からの依頼は最優先事項です。ここをわかっていない人が本当に多い。

未来をつくる上ではトライアンドエラーが必須であり、経営者の依頼は推測できない未来に関わることが多い。

だからこそ、早くトライし、早く失敗から検証しないといけないわけで、そこはスピードが命です。社員のアクションスピードが遅いと、トライアンドエラーが少ないくなり、結果として最適解が見つからないということになります。

アクションスピードをあげるための一番のポイントは、経営者の依頼事項にかかる工数算出をすぐに行い、他の業務を後回しにして実行することです。

もちろん、後回しできない業務はそのままでよいですが、実行タイミングを変えるだけで、経営者からみたスピードや全社の業績が変わります!


③プライオリティ(しないこと決める)

やることが増えてくると、全部をやっている余裕がないケースも出てきます。

その際に大事なのがプライオリティ(優先順位)。経営者がいらいらするのは、ささいなことや枝葉のことに時間をとられてスピードが遅い時です。

目的に照らして、いかに成果への影響度が低いことを捨てる決断ができるかが、ここでのポイントになります。

経営人事コンサルをする上では、定期的にやめることを決めてもらいます。これ結構大事で、責任感ある人ほど、決めたことを自分で捨てられません。経営者もそこは触れないことが多く、だからこそ価値になります。


(2)経営者のスピードメーター調整

社員側のレベルアップも大事ですが、そもそも経営者と社員がスピード感が一致してしまったら、それは経営者がいる意味がない状態ともいえます。

つまり、スピード感にズレがあるのは、ある意味健全な状態ということです。なぜなら、社員よりも経営者の方が未来を向いている証拠だからです。

だからといって、経営者はストレスを感じたくありませんし、そこはサポートが必要です。主なサポートの方法は2つです。

①相手に合わせた依頼方法の理解

経営者は自分のスタイルで仕事を依頼することがほとんどです。野球でいうと、ある意味、投手としてストレートのみで勝負する感じ。

でも相手に合わせて、変化球を取り入れたり、緩急をつけることも対人関係での必要になります。この辺は、タイプ別での関わり方を共有していきます。

これだけで、相手のスピードが変わるし、経営者も楽になっていきます。

②ストレスを発散させる

とはいえ、腹立つときがあるのも組織の必然。全部ガマンするのがよいかというとそんなことはありません。

なので、定期的に不満は発散してもらう方が良いし、言いたいときにはストレスを感じていることを出して問題ありません。

ポイントは、まずはできるだけ経営人事コンサルタントが不満を伝えてもらうこと。誰かに発散すると、衝動的な対応は減りますし、場合によっては経営人事コンサルが代弁することも可能です。

ちなみに経営者に伝えてもらう際には、意見だけでなく、どんな気持ちでいるかを一緒に伝えることを進めています。

社員も論理だけで攻められると反発したくなりますが、気持ちを一緒に伝えられると納得しやすくなります。


ということで今回は、経営者のストレスへの対処法をお伝えしました。

経営者も人間ですから、いろいろ葛藤もするということです!

【本日のまとめ】                          経営者のストレスを減らすためには、社員とのスピード感のズレにフォーカスしよう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?