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~「Learning Experienceの時代」が到来~


研修プログラムでは「Motivation」より「Engagement」が重要

生産労働人口の減少は歯止めがかからず、従業員の活性化がテーマになる企業が増えています。

リスキリングやリカレント教育(生涯学習)などがホットな話題は当面続きそうで、研修プログラムも多種多様なコンテンツが生まれてくることに大きな期待が寄せられます。

しかしながら、日本の研修プログラムでは、「何を」学ぶかのコンテンツ議論は活発ですが、受講者側が「どのように」学ぶかはあまり語られません。

学び方は人それぞれで、それよりも「やる気=Motivation」の有無が
ポイントであると思われがちです。

これに対し、私たちが提供しているミネルバの学習メソッドの特徴として、「Motivation」よりも「Engagement」を大切にしている点が挙げられます。

Lesson Planを作る際には受講生の「Engagement」を最大化させる点にフォーカスしているのです。(かといって、個人の内的な動機が不必要という訳ではもちろんありません。)

そのため、授業前、授業中、授業後、一連のプロセスで細かい仕掛けを用意し、Engagementを高めるという目的に沿ってLesson Planと講師トレーニングプログラム、さらには独自開発の学習プラットフォームをデザインしています。
仕掛けや工夫は無数にありますので、今後、時間をかけて徐々に紹介していきます。

「Engagement」を高める仕掛け

ここでは一例を挙げると、Managing ComplexityのClassでは、Session1の前にSession0が用意されています。Session0の大半は「Science of Learning」、つまり学習のメカニズム自体の学びにあてます。

11週間の冒頭に時間をかけて、学習する中身を単なる知識として知るのではなく、仕事で使える知恵に昇華させるために必要な「16の学習原則」に触れるのです。

・学習とは何か。自分が一番学習した成功体験にはどのような原理原則が働いていたのか?
・自覚的に学習を定着化させるためにできる工夫は何か。
・学ぶ力が高いリーダーはどのようなセオリーに基づき、工夫を行っているのか。

などなど。

自身の体験に紐付けながら、学習について徹底的に掘り下げます。
冒頭に学びの仕掛けを全て公開してしまうのも面白いですね。

UXの次はLXの時代が到来?!

ひょんなことから、こちらのNote(https://note.designing.jp/n/nd3a5d05c51a3)を書かれたニューヨーク大学で学習デジタルメディアデザインを専攻している方とお話しする機会がありました。詳細はぜひNoteをご覧いただきたいのですが、アメリカで学んでいる「学習」の重要性が書かれています。

その際話題に登ったのが、アメリカではUX(User Experience)の次はLX(Learning Experience)の時代がきているとのことです。

ゲームやアプリケーションサービスはユーザーが学習していくプロセスをデザインしておかなければならない。(たしかに説明書を読まずに、自身で学習しているアプリは多いですよね)

その考え方を活かしたサービス事例は増えてきているそうですが、リーダーシップ研修を学習理論を土台にデザインできているプログラムはミネルバ以外知らないというお話になりました。

ミネルバの土台になっている16の学習原則。これを習得するリーダーが増えると、LXの時代でも戦える日本企業も増えていくのではないでしょうか。

Learning Experience。これから日本でも頻出するキーワードになるかも!?
今後とも、定期的にイベントを開催予定ですので、是非一度ご参加いただけると嬉しいです。

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