あなたも何かの多数派にいる
「私は変わっている」と言うけど、
実際に変わっている人をほぼ見たことがありません。
変わっている≒少数派 ってことだと思います。
少数派とはなんでしょうか。
よく、自分が少数派である(生い立ち、個性、経歴、etc…)ことを前面に押し出して影響力を持つ人を見かけます。
でも、たくさんの人に響くインフルエンサーになっている時点で、その人にはある意味において多数派の要素があるってことでないでしょうか。
少数派、について考えるとき、私が持つ視点は次の3つです。
1つ目は、少数派というのは、あるカテゴリーの中の話であり、そのカテゴリーというのは無限に存在するということ。
朝はパン派か、ごはん派か、その他か。
夢はあるか、ないか。
みんな何かしらの少数派です。
裏を返せば、必ず何かの多数派にもなるということです。
2つ目は、そもそもどの範囲を「少数」というのか問題です。
パッと調べたら、ご飯派の方がパン派より少数らしいですよ。
でも、ご飯派に少数派の自覚はないでしょうし、世間一般それこそ多数派の人はそういう認識を持たないでしょう。
教育ではよく、LGBTQの問題に関連した話で「AB型の割合」や「左利きの割合」を引き合いに出します。
それらの割合とAB型の割合や左利きの割合は同じなんだ、云々。
本当かどうかは私には分かりません。
3つ目は、2つ目に関わることですが、「注目される少数派とそうじゃない少数派がいる」ということです。
注目されるというのは、もう少し踏み込めば、ネガティブに思われる少数派のカテゴリーがあると換言できるかもしれません。
この、ネガティブに思われる少数派にいる割合が多い(と主観的に感じる)人が、少数派と自覚し、公言するのではないでしょうか。
少数派であることに、誇りを持つ人がいます。「自分はレアだ」のような。かくいう私もその一人です。
それは基本的に問題ないと思います。
問題なのは、少数派であることに悲観したり、劣等感を抱いている人です。
たまたま社会文化的な文脈の中でその少数カテゴリーが悪目立ちしてしまった人ではないかと推測します。
本人は何も悪くないんですよね。
教育で考えたときに、そこへのアプローチとして、少数であることを前向きにリフレーミングする手助けをする方法があるでしょう。
そして、「こういう面では多数派じゃない?」と気付くサポートをするという方法もあるのでないでしょうか。
こういう風に思っている人、実は多かったんだ。
私のタイプ、他にもいた!
こう感じれるのって、安心したり嬉しかったりしませんか?