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英語の現実①英語は論理的な言語?

Q. 英語は論理的な言語なの?

A. 言語自体に論理的もなにもありません。

論理とは人間の思考の形式のことで、言語自体には論理的も何もありません。
論理というのは考えるときの言語の使い方のことであり、フランス語よりも英語の方が論理的であるというような比較は出来ません。

例えばI like apple but I don't like fruit. は英語ですが、意味は通らないですよね。
りんごが果物の一種である限り、これは破綻している。

一方でI saw God, therefore there is Godは厳密に言うと論理的です。
もちろんこれは間違っていますが、ともかく論理的ではあります。
論理的であるというのは正しいという意味ではないのですから。
日本では「論理的」という言葉が「正しいことを言っている」という意味に混同されていますが、論理的であることと正確であることは関係ありません。
論理的な間違いはそこらじゅうに溢れています。

英語自体が論理的(Fallaciousではないという意味で)な言語だとか、英語を使うと論理的思考になると言うのならば、生まれてからずっと英語を話している人が宗教団体やねずみ講にはまったりしている現実と矛盾します。
地球が平らだと主張している人たちだって英語を話しています。

「英語は論理的だ」と言う人は言語のことも論理のことも別のことと混乱しているのだと思います。
英語が論理的な言語だという意見は間違っています。


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