覚醒したキッカケ
私の霊感覚醒は、父の死がきっかけでした。
父は元々血圧が高いと言われていましたが、母がまたそういう健康管理に疎い人で、相変わらずしょっぱいモノばかり食べさせ、お酒も大量に飲ませていました。
その上父は野菜嫌いで、ホントバランスの悪い食生活だったと思います。
その頃私は漫画を描いていて、2日ほど泊りがけでアシスタントのバイトに出ていました。
ちょうど今頃、寒い季節だったのですよね。
そして夜中に帰ってきて、バタバタとしていましたが、父も神経質なので、あまり眠れなかったと思います。
その日の朝、父は職場で倒れました。
最初、職場で転んだ、という知らせが入り、今は病院にいる、とのこと、姉とバスに乗って「何やってんだろうね、お父さんはw」と笑っていたのです。
しかし病院にいたのは、意識の無い父の姿…脳出血で、手術しなければ2週間ほどで亡くなる、と。
めちゃくちゃショックでした。
ただ手術しても、元通りということはない、意識も戻らないだろう、そのまま少しずつ弱って、何年か何十年か植物状態で病院にいるしかない、ご家族の負担も考えると、手術はおススメ出来ない、と医者の説明がありました。
あとはご家族で話し合ってください、と言われ、母と姉と私の3人にされました。
しかし普段はバカみたいに話し続ける母が、そういう時は黙ってしまうのですよね。
姉も何も言わない。
私が…私が「お父さんは手術を望んでいないと思う」と言ったのです…。
当時私は長い長い反抗期の最中で、…それも今思えば母が、父を悪者みたいに私たち娘に話して聞かせていたから、というのが原因の一つなのですが…とにかく私は父を嫌悪していましたし、だからそんなことも言えたのですよ。
そして父は亡くなりました。
何年か経って、ある時、「私が好きになる男の人って、父に似ているなあ…」と気が付いたのです。
そして、本当はお父さんのこと好きだったんじゃないの?とも…。
そう思った途端、涙が勝手にあふれ出しました。
更に大声で号泣です。
これはホントに不思議な感覚で、意識は特に何とも思っていないのに、心の深くから湧き出す感情で、勝手に泣いているのですよ。
無意識ってあるんだなあ、と泣きながら冷静に考えている私がいました。
それから少しずつ、父に対する気持ちを整理して行きました。
そして自分のしたこと…夜中に帰って来て、父を睡眠不足にしたことや、手術に反対したことを思い出し、「私が父を殺した」と、罪の意識に苛まれました。
更に長くキツイ反抗期で、父を邪険にしたことや…そして、父は私を愛していたことなど思い出し、辛く厳しい反省の日々となったのです。
そんな折、職場で例の、高級住宅街出身がご自慢の知り合いに出会ったのですが、彼女は霊感があるのだそう。
なので「幽霊でもなんでも良いから父とコンタクトが取りたい」と切望していた私は、彼女に霊感や心霊現象の話を聞きまくったのですよ。
スミマセン、明日に続きます~m(__)m
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