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社内のドキュメントツールをConfluence(+ Jira)からNotionに移行しました

こんにちは、Leaner Technologiesの小久保です。

Leanerでは社内の情報共有にConfluenceを使っていましたが、G.W.明けにNotionへと移行しました。

移行の背景

移行した理由は主に3点です。

Confluenceのページ名の重複を許容しない仕様がきびしい

たとえば以下のようにページを時系列に区切って並べるようなことがConfluenceではきびしいです。

- 2021
  - 04
    - 14
      - すごいミーティング  - 05
    - 12
 ​     - めちゃくちゃクールなミーティング

興味深いのが、これはアトラシアンの明確な意思決定としてWon't fixとされていることです。 https://jira.atlassian.com/browse/CONFSERVER-2524

ConfluenceはもともとWikiとして開発された経緯からこのようになっているみたいです。なるほど...。

ConfluenceとJiraを併用していたが、Jiraは一部のメンバーしかアカウントを持っていなかった

これはConfluenceの問題ではなくLeaner側の都合ですが、コストを抑えるためJiraは一部メンバーだけに限定してアカウントを発行してました。そのためConfluenceとJiraで情報が断絶してしまう、という事態になっていました。

この問題を解消するためにConfluence + Jiraを全員で使うよりも、Notionでドキュメンテーションからタスク管理まで完結させる方がツールを使い分ける必要もなく利用料金も割安になる、という判断をしました。

既にNotionを利用している実績があった

Leanerでは採用サイトやサービスのヘルプページなどで既にNotionを導入していました。そちらのページ管理と統合できることもメリットでした。

移行にあたっての障害

Notionのインポートツールを使って、ConfluenceからHTML形式でエクスポートしたデータを移行できます。ただ、一点問題が...

ConfluenceのHTMLエクスポートにはページのコメントを出力できない、というバグがある

Notionの公式インポートツールではConfluenceのページコメントをインポートできない、という制約があったので、自分でエクスポートされたHTMLを編集して対応しようとしました。しかし、エクスポートされたHTMLにページコメントが入ってない、というバグに行き当たりました...。

これまた興味深いのが、このバグは2017年10月にissueが起票されて、2021年5月現在で修正される様子はありません。 https://jira.atlassian.com/browse/CONFCLOUD-57908

どうやって問題を乗り越えたか

Confluenceのページコメントにも貴重な情報があったので、それ混みでないと移行が難しいと判断しました。

そこで、ちょっと無理矢理ですが、ConfluenceのREST APIを駆使して、ページコメントをページ本文に追記する という対応をすることにしました。

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詳細は省きますが、XML形式でのエクスポートはコメントの情報を取れるので、それを解析してページを更新するAPIに投げて対応しました。

お時間ある人は試してみて欲しいですが、ConfluenceからエクスポートできるXMLは生データです。古き良きJavaのレガシーと、プロダクトの歴史を感じることができます。

移行準備OK!!

これで移行への準備が整ったのであとは移行のタイミングだけ相談して移行しました。

JiraのデータはConfluenceを経由したうえで移行しました。Confluenceと比較するとJiraからエクスポートできるXMLはとても扱いやすくて助かりました。

移行してどうだったか

みんなでページを同時編集しながら話すミーティングはまず間違いなくNotionになって便利になりました。ページの表示も、Confluenceより早いです。

正直スクラム的なプロダクトバックログの管理をしようと思うとJiraのが適切だと思います。ただ、ドキュメント管理とタスク管理は不可分なところがあるので、ツールを使い分けるよりも、一つのツールで統合的に扱えるメリットの方が大きいと感じてます。(そのうち考えが変わる可能性も否定できませんが)

ということでこれからNotionを使い倒していきます!