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【2/28 国際女性デー記念イベント開催レポート】お互い支え合って、自分らしく働こう!

Lean In Tokyoでは、3/8の国際女性デーを記念してオンラインイベントを開催しました!
今年のテーマは「お互い支え合って、自分らしく働こう!」
ゲストにエール株式会社取締役の篠田真貴子さん、rolemy創設者の坂井華奈子さん、LEAN IN DOCOMOの山近祐加子さんをお迎えして、社内外コミュニティ創設のエピソードやメリット、心理的安全性の大切さについてお伺いしました。


第一部:「女性が自分らしく活き活きと働くための取り組み調査」結果報告

Lean In Tokyoは世界経済フォーラム設置の若手国際組織グローバルシェイパーズコミュニティ東京ハブと共同で、女性が仕事やキャリアに関する悩みを解消し、自分らしく活き活きと働ける社会づくりを推進することを目的に独自調査を行いました。

【主な調査結果】
・「自分らしく活き活きと働けている」割合は女性が男性より20%ほど少ない
・男女共に「やりがい・成長を感じている」「将来やりたいことが明確である」ことが重要
・女性では「知識やスキルに自信が持てる」ことも重要
・悩みの解決策として、現状では社内制度よりも社外コミュニティや身近な人への相談といった社外での相互サポートが有効と考えられている
・「自分らしく活き活きと働けている」と感じている人ほど、社内のサポート体制を有効と感じ利用している

上記結果の他にも、取り組みを行う企業へのインタビュー内容の詳細も記載しております。詳細はぜひ調査レポート全文をご覧ください!

第二部:パネルディスカッション

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rolemy創設者の坂井華奈子さん、LEAN IN DOCOMO Co-founderの山近祐加子さんに、社内外のコミュニティについてそれぞれお話を伺いました!

■お二人がそれぞれのコミュニティをつくられた背景を教えてください。
坂井:きっかけは自身の経験です。新卒で入社した会社で「女の子」として扱われ、また4年目の育休復帰後、思うように仕事ができない悩みを周りに相談できませんでした。そんな中ハーバードビジネススクールで多様な人に出会い「こうなりたい」と思えるようになったこと、育児中の方の話を聞いて「悩んでいるのは自分だけではない」と励まされたことから、同じ境遇の人の話を聞くだけでも女性自身のエンパワーメントにつながると考えました。
山近:2〜3年毎のジョブローテーションを繰り返し、キャリアにモヤモヤと悩む時期が長くありました。久々の同期旅行ではみんなで仕事へのもやもやが爆発してしまって(笑)ちょうどLean In Tokyoで様々な女性の生き方に触れて悩みが吹っ切れていたので、社内で何かできないかと考えたのがきっかけです。

■お二人がキャリアやライフイベントで悩んだとき、メンターやコミュニティがあってよかった、と思えたエピソードを教えてください。
山近:日々の仕事の悩みや落ち込んだことをコミュニティで話すと、「私たちがついているから大丈夫」と励まされたり、一緒になって怒ってくれる存在は非常に大きいです。また、社外のコミュニティで頑張っている人から刺激を受けて、グループ会社への出向に手を挙げました。
坂井:社内のメンターがおり、仕事上のフィードバックもそうですが、私の成功を信じて常に背中を押してくれました。また、ビジネススクールでは多くの価値観に触れて色んなアングルで考えられるようになりました。

■社内・社外それぞれの良さについて教えてください。
坂井:社外の良さは、転職や留学など会社を離れる選択に関して話しやすかったり、客観視してもらえることです。また、「社内で成功すること」に縛られない点も良いと思います。
山近:社内の良さは、環境が似ているので短い時間で理解し合えること、具体的に解決する手段を提示しやすいこと、また色んな部署に人脈ができて仕事にも活きていることがあります。

■自分に合うメンターやコミュニティはどのように見つけましたか。
坂井:まずは1対1の関係性で、自分の成功を信じてくれる人が良いと思います。私の会社ではフィードバックする文化が根付いていたので、そこからメンターの関係になりやすかったのですが、。社内で制度がない場合はフィードバックを積極的にもらいに行くのが良いと思います。
山近:まず色んなコミュニティに参加しまくりました。実はLean In Tokyoに出会うまでに結構時間がかかっているんです…。すぐに見つからなくても探し続ければ合うところが見つかると思います。

■コミュニティ運営や、メンターとして心がけていることを教えてください。
坂井:私もメンターとしてお話しすることがありますが、私自身がまだ成長の過程にいるので、コーチではなくメンターとして一緒に考えて答えを探す、寄り添う役割をしています。気をつけているのは①強みや成果物に注目する②答えを提供するのではなく、できるだけ自分で考えてもらうようにする、という点です。コミュニティとしては互いに尊敬し合い、心理的安全性のある環境、ミッションに共感していることを重視しています。
山近:コミュニティを立ち上げる上では、仲間を見つけるのが良いと思います。また、日頃から運営側が一番楽しむことを大切にしています。

第三部:トークセッション

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エール取締役の篠田真貴子さんに、これまでのキャリアのお話や、活き活きと働くこと、心理的安全性についてお話を伺いました!

■海外でのMBA取得や転職のきっかけを教えてください。
当時は女性が働き続けることが珍しく、自分が男性と遜色なく働けることを示すのに有用だと思いました。

■ジョブレス期間を経て、エール取締役になられた経緯を教えてください。
ほぼ日の在職中から、今後は経験を活かすだけでなくリセットしたいという気持ちがありました。ジョブレス期間中は色んな人に話を聞いてもらい、「聞く」ことの素晴らしさに感銘を受けていたところ、それがビジネスになる企業、拡大再生産している企業に出会ったことがきっかけです。

■「自分らしく活き活き働く」とは?
ダニエル・ピンクの著書『モチベーション3.0』にある「内発的動機」の3つの条件(自律的に仕事ができる、習熟している感覚を得られる、目的に共感している)が必要だと思っています。

■今までのキャリアの中で活き活き働けていた頃のお話を聞かせてください。
20代の銀行時代に担当したプロジェクトの一部を任せてもらえたときはワクワクしていました。スキルアップしている感覚がありましたし、上層部の考えを知ったり、振り返っても会社の事業の全体像が理解できたと思います。

■これまで悩みを抱えたときに、コミュニティや知り合いに相談したことはありましたか。
たくさん活用しましたし、それなしには生きていけなかったですね。30代の頃所属していたワーキングマザーのコミュニティではかなりディープな話が出ていました。まだ子どもはいませんでしたが、将来を想像して不安に思っていた中で具体的なイメージができました。
子育てしている男性の同僚が話を聞いて的確にアドバイスをくれることもありました。相談相手は女性でなくても良いと思います。

■組織の心理的安全性はどのようなものでしょうか。
書籍『恐れのない組織』の中で、ミスや不安を感じたとき、チーム全員がそれを発言しても問題ないと感じられる状態とあります。自分も相手も話せるというのが重要で、「自分だけが指摘を受けず安全」という意味ではないという点は留意しなければなりません。
心理的安全性があることは目的に向かう推進力のブレーキが緩められている状態であり、決して「ぬるい」ものではないと思っています。

■コミュニティの心理的安全性を作るには何が必要でしょうか。
一人ひとりができるアクションは「相手の話をちゃんと聴く」ということです。同じ意見である必要はなく、ジャッジせずに相手の考えを聴くことが重要ですね。
企業のパフォーマンスにおいても、ミスをしたことを言い合える(つまり聴き合える)ことで学びが共有される、という効果があります。

■女性は男性に比べ、自分に自信を持てない傾向が強いことが調査で確認されています。どうすれば女性も自信を持てるでしょうか。
女性は何でも謙遜する傾向にありますが、できることは「できる」と思わなければ、力を発揮できるチャンスを掴めず、結果として自信も生まれません。
仕事における評価は必ず「他者評価」で決まります。他者評価と自己評価を近づける努力をし、自分を客観的に見られるようになったときに自信が持てるのだと思います。

今後もLean In Tokyoではイベントを開催予定ですので、ご興味あるテーマがございましたら、ぜひご参加ください!

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