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お金との関わり方おいて、「●●●」のセンスを磨け

スポーツトレーナーカレッジの校長兼パーソナルトレーナーの高津です。

こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます。

本日もTwitterで呟いたことを少し掘り下げて見たいと思います。今日はお金にまつわる話。カッコよく言えば「マネーリテラシー」についてです。なぜ、このテーマをパーソナルトレーナーである私がお話するかというと、スポーツの世界で仕事をする人、フィットネスで仕事をする人の精神構造として「やりがい」>「稼ぐ」というのがあるように感じているからです。お金の話が苦手というか、お金儲けのために仕事をしてるのではない、やりがいを求めているんだという思考ですね。もちろんここではお金のために働けということではありません。それはそれでお金に支配されてしまっています。

そもそも日本人は(というと一括りにしすぎですが・・・)戦後の教育において「お金」と向き合う時間を持てない環境にあると思います。ご家庭でお金の話をされるなら別ですがまず学校では教えない。専門学校という社会に出て即戦力になるひとを育てる教育機関でさえ『お金儲け』の話はされていない。じゃあどこで学ぶんだ?という話になります。そんな状態ですから、当然我々の業界に限った話ではなく、日本人は全般的にマネーリテラシーが低いのではないかということです。

お金の関わり方で一番重要なのは「●●●」である

お金のスタートは、ゼロから考えたら「稼ぐ」からになると思います。人からもらってもいいのですが、仕事をすれば報酬として人からお金をもらうことができます。ですから、なんとかして「稼ごう」ということになります。より稼ぎがいいもの、つまり「儲かる」ものは何かを探すはずです。儲かるが全面に出てしまうと詐欺に合うなどおかしな方向に行ったりなんかします。だから、稼がないといけないのですが、そこばかりに比重が行き過ぎるとまずいと言うことです。

次に、稼いだお金をどうするか?使わずにおいておけばそのまま手元に残ります。が、生きている以上一定のお金を使う必要があります。こうして、稼いだお金から使ったお金を引いて残ったものが「貯蓄」となります。貯蓄、貯金はわりかし得意な日本人は多いと聞きます。しかし、貯金は、「稼いだ額マイナス使ったお金」なので増え方がいまいちです。そこでその貯めたお金、余剰資金を「投資」して「運用」していくことでさらに財を増やしていくことになります。稼ぐ→使う→貯める→増やす。なんと素晴らしいサイクルでしょう。貯める、増やすに関しては別の機会に詳しく書きたいと思います。

実はこのサイクルの中で、最も難しい、最もセンスが問われるのが「使う」なのではないかと思っています。

個人(家計)がお金を使う場合と、事業主がお金を使う場合、そして政府や自治体がお金を使う場合でそれぞれ目的が異なります。それぞれを見ていくといかに「使う」ということが難しいか、そのセンスが問われるのがわかると思います。
まず、個人が使う場合は、当然、稼いだ額よりも少ない量を基本的には使うことになります。よほどのことがない限り借金はしない方がいいというのが普通の考え方です。借金の恐ろしさは「闇金ウシジマ君」でも観ていただければと思います笑

では、事業主の場合はどうでしょうか?もちろん、事業でも売り上げより経費が上回らないようにしないと利益が出ないことになりますのでその使い方は大切です。しかし事業の場合はそのやりくりだけのためにあるのではなく、その業で成し得たいことがある中で「お金を借りる」というのは悪いことではありません。個人が借金するのとは別の理由です。金融機関からお金を借りられるということはそれを返す見込みあることに他ならず、今はないけれど将来それを生み出す力があるということです。ですので、先行投資のための借金は悪ではありません。反対に、今コレにお金を投じれば後々の仕事の効率が上がり、結果稼げるのに「もったいない」「お金がない」といってそこでお金を投じなかったら、その後の稼ぎも上がらないなんてことになります。そういう人に限って、どうでもいいものに「ベット」してしまい、結果無駄金を払うなんてことになってしまいます。

つまり、お金を使うタイミングを間違えるともったいないことになりますよということです。

で、話を広げて「国や地方自治体」の場合はどおでしょうか?国は公共・公助ができることが個人や事業主と違います。ですから、よく言われる財政規律、財政の健全化というのは本来おかしくて、公益かなうもの国益にかなうものにはどんどんお金をつぎ込む必要があるのです。が、今の日本は30年以上も必要なお金を「使って」いないように感じます。自然災害が起こってからその救助のためにお金を使うより、災害が起こったときの被害を食い止めるものに先んじてお金を使う方がいいに決まっています。ですが、怒るかどうかわからないものに投じるのは「無駄」といって投じないケースが昨今特に多いのです。例をあげるなら、2020年夏の熊本豪雨災害です。あれはダム建設だったか治水のための工事が決まっていたものを、いわゆる「無駄」として切り捨てた後に起きています。国や自治体が「国土を強靭化」するものに無駄などありませんね。現在のコロナ禍を産んでる要因も保健所を年々削減し続けてきた、公立病院を減らしてきたツケではないかと思います。つまり、お金の「使い方」が下手なのです。あるお金をどんどん使わないからです。※国の借金が〜税金の無駄遣いだ〜という思考の人はしっかりと貨幣論を勉強してください。

話を戻して、ひとり事業主として活動されるパーソナルトレーナーの皆様は事業のために必要なことに「投じる」、お金を「使う」ということ、そのタイミングを逃さないように嗅覚を研ぎ澄ましてください。個人用のスマホの通信は安くてもいいですが、事業用はサクサク動く通信のいいものの方が高くてもいいということです。

お金の「使い方」を磨いていくことでマネーリテラシーを向上させていきましょう。お金の関わり方で一番重要なのは「使い方」です。

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