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自作詩

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ナルが書いた自作の詩のようなものたちです。読んでいただけたら成仏できます。
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#炭酸が好き

乱反射

空色の瓶ラムネを 晴天に引き合わせる 乱反射する陽光が きみの笑顔に触れる 何年経っても夏は暑いまま ふたりは離れずにいるね 少しだけ微睡んできた恋心 それでも一緒がいい 登り坂、駆け上がる アオハルなんて言葉じゃ足りない ふたりが一緒にいるならば それだけが全ての日々 空色の瓶ラムネ 晴天に引き合わされて 乱反射した陽光と きみの笑顔に触れた どんな夏も冬も一緒にいよう 季節の果ての愛があるはず 少し微睡んできた恋心 それでも、ずっと一緒 空色の瓶ラムネ 心の温度を

月に麦酒

欠けていく月を ぼくたちは見ていた 少し昔、泣いているきみの隣 きみは大好きな彼に さよならを告げられていた 葡萄味のサイダーを飲んで 「大好きだったんだ」って笑う それがあんまり哀しいから ぼくが守るって言ったんだ パッチワークのシャツに 海風が残るくらい ぼくたちはそこにいたね、覚えてる? あれからの色んなことは 言葉にしたら泡になりそうで 言わないよ、だけど ふたりこうして今も 苦い麦酒を飲みながら 満ちていく月を見ている きっと、それがすべて パッチワークのシ