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自作詩

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ナルが書いた自作の詩のようなものたちです。読んでいただけたら成仏できます。
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#夜

星月夜

月明かりのない夜に ひとり唄うさみしさを知るきみ 孤独と呼ぶには少し美しすぎる そのせつなさよ きみが紡いできた幾多のことばが きみが繋いできた数多のおもいが その行く先を照らす無数の星となるまで 月のない夜も、日の昇らぬ朝も ぼくがそばにいる きみのことばでしか伝わらない心があって きみのおもいでしか変えられない世界がある 祈り、愛することをやめない きみだけが知っている、あの星月夜 きみがいるから笑えるんだ 知っていたでしょう? きみが紡ぐ幾千のことば きみが繋ぐ幾

北極星

まどろんでいる世界を一撫でして ぼくは今日旅に出る かなしみはぼくを引き止めない いとしさのある彼の地を目指して 夜を歩く、月を睨む 夜を歩く、星と唄う 夜を生きたから朝があるのだ 明けない夜があったとしても いつか昇る太陽を願う それをやめてはいけないと 北極星を目指すのならば ぼくたちはきっとめぐりあう かなしみはぼくを引き止めない かなしみはぼくを変えられない 夜を歩く、夜を歩く 夜を歩く、ひとり唄う かなしみはぼくを変えられない いとしさだけを信じて歩む まどろん