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抜歯した親知らずの忘れ形見が1年以上も居座っていた話

2022年11月末日、親知らずを4本全部、全身麻酔で一気に抜歯した。

2016年3月の時点では特に日常生活に支障はなかったが

2016年3月

いつだったか全部埋まり切っていたはずなのに右下の歯茎にクレーターのような穴が空き、親知らずと思われる白い部分が露出してきた。とはいえ生えてくる様子もなかったが、くぼみに食べカスが溜まりやすくて嫌だった。

2022年になった頃からか、その右側が頬の内側を噛むようになってきて、咀嚼時に痛くてストレスを感じていた。それがしばらくすると”元に戻る”のか、噛まなくなったり、しばらくすると短期間噛むようになったり、もやもやイライラが続き、歯科治療が高額な国に住んでいたが、もういっそ抜いてしまおうと重い腰を上げた。

そして2022年11月末日、全身麻酔の日帰りで4本全てを一気に抜歯。
このとき街の歯科医からは2016年のレントゲンを見せた時点で新たに撮ることもなく「神経に近いので自分では自信がない」と大きな病院を紹介された。MRIを撮る必要もあった。このときCR-ROMをもらったのだが、光学ドライブのある環境がどこにもなく未だに中を見れていない。

抜歯後は、幸いにも恐れていたような痛みも全くなく、歯茎に空いた大穴は半年ほどで埋まるということで、食事のたびに大量の食べカスが入るのを徹底的に洗い出しながら過ごしつつ、どうしても左下に何か鋭利なものが残っている感覚を舌先に感じていた。でもどんなに鏡を突っ込んでみても全く見えなかった。

何か問題があればフォローアップで来院することになっていたが特に支障もなかったので、そのまま約1年が経過。
転職先でコーヒーを飲むことが習慣化し、歯の汚れが気になってきたので街の歯科へ行ってついでに鋭利な突起について聞いてみたところ
「Boneが残ってるわね」とのこと。なにぃ???

2023年10月

え、そんなことある?取り残しってこと?なーにーそーれー。
これどうしたら良いの、また抜歯なの?と聞いたら
「そのうち自然と抜けるわよ」的なことを言われた。
え、そんなことある???
フロスで結構な力を入れてもピクリともしないのに自然に抜けるとな??

そんな馬鹿なと思いつつもまぁ支障があるわけでもなし、と放置していたら2024年2月中旬のある日、歯磨きをしていたところヌルリと抜け落ちた。

その突起の横にも溝があり、食べカスが挟まることはあったので、最初はそれかと思ったが、米粒くらいの大きさを感じ、いやそんな大きいものが出てきたことは今までなかったぞと舌で触ってみると突起がない。慌てて吐き出した泡の中からそれをつまみ上げてみたら、歯の欠片だったのだ。

流さなくて良かった!!

いや何が良かったのか分からんが、抜歯前に歯が見たいと伝えておかなかったがために自分の親知らずを見そびれたのが悔しかったので、欠片でも見れたことはなんとなく嬉しかった。

歯を磨く直前まで何の兆候もなく、グラついたりも一切感じないまま突然ぬるっと。妙な感覚だった。まぁレントゲン見ると歯の根っこはもうなかったとはいえ、さすが歯医者さんはちゃんと知っていたんだなと感心。

親知らずの抜歯で何でこんなものが残されたのか甚だ疑問だがな!!!
日本なら電話して問い合わせるところだが、もうこの国はCSもクソなのでとりあえず追求は諦める。

ちょっと変わった体験だった。

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