観察note #4 IKEA Family hej
おはようございます。デザインを勉強中のドイツ語圏に住むよっこです。
次の観察対象を探していて、目につく物がことごとく食材のものばかりで好みがかなり偏っている事が確認できました。
ピカピカの美味しそうな野菜や果物は私の目と心の栄養です。
素敵なお皿にラフに盛られた料理のページだったら何時間でも見入っていられるようです。自分の事なのに知らなかった。
今度ゆっくり見ようと思ってそのまま放置していたんだなあ。
なんてしみじみしつつ、少し目線を変えて、昨年のIKEA Familyの広告雑誌「hej」冬号から模様替えのアイディア、リビングのビフォア・アフターのページを観察していきます。
文字要素が増えてくると配置が難しそうです。
第一印象
アフターの画像が目に入って、この記事を読む前からいくつかのTIPが散りばめられている様子がわかる。
クリスマス号だけどベタなクリスマスの感じがしなくて好感。
タイポグラフィー
PT Sans Pro に近いフォントで統一されている。
本文や文章以外の見出しは大文字のみであったり、文字間を調節して印象が違って見える。
写真上の商品番号は黒のままだがテキストは白。
アイディアの見出しには下線。
レイアウト
見開き全体を使ってのレイアウト。
端から左右10㎜、上12㎜、下8㎜ の位置に細い罫線を配置しケース1であるというまとまりを表している。
この冊子の各ページ上部中央にはカテゴリ名が配置されていて、このページはIDEEN(アイディア)の表記があり、そこに罫線が文字の中央に合わせて引かれている。
下線はページ番号の位置に揃えられている。
写真サイズ
ビフォア 87×123㎜
アフター 186×265㎜
丸写真直径 左ページ51㎜ 右ページ61㎜
▶左ページ
ページ幅200㎜ 高さ(罫線内)250㎜
アフターの写真の上部罫線から15㎜部分に黒背景の見出し要素
ポイントとなる写真立ての写真はテキスト要素と水平方向で中央揃えされ、余白は6㎜開けられている。
テキスト要素 高さはアフター写真の見出し要素からビフォア写真の上端(ページ高2/3)までの135㎜の中に中央揃えされている。
左余白は罫線から10㎜。
アイディアテキスト 余白ページ右端から5㎜写真の左端から3.5㎜
ビフォアの写真 余白なし。ページ幅の2/3
ビフォア・アフターは太字で表記され、背景を切り取られている。
写真間の余白 10㎜
丸で抜かれた写真 余白2㎜ テキスト要素との間隔6㎜
写真の配置 縦、横共に幅に対して2:1
▶右ページ
黒背景見出し 写真と頭揃え 写真との間隔5㎜
丸写真余白までの間隔 上、左共に罫線から5㎜
テキスト アイディアテキスト、商品番号を配置 アイディアがどこに対してのものかがわかりやすいように矢印で誘導。
商品説明要素 左余白10㎜ 写真との間隔5㎜
ビジュアルタイプ
冬の雰囲気をまとったリビングの写真を大きく配置。
商品自体にフォーカスが当たっていない写真なので、見せたい商品群の正面からの写真も配置し、ポイントの商品に特別目が行くように誘導。
クリスマスを意識したデコレーションではないけれど、色使いやトナカイの絵、ファーなどの素材で季節感を出している。
アイディアテキストは写真の中でも白文字が目立ちすぎず、部屋のレイアウトを邪魔していない。位置が商品の直線に沿ったり、角に合わせたり、外したりして調整されている為、しっくり馴染んでいる。
おわりに
今回は雑誌のページレイアウトの観察だったので、文章と、写真の配置にどのような決まりが設けられているかが解かるように細かいサイズを計測していきました。
かなり正確に隅々まで合っているのできれいなレイアウトにしたければ位置は意識的に決めて一つ一つの配置に理由が必要になってくるんですね。
文字の大きさについて、PC上ではPtで文字の大きさがわかりますが、紙面から判断しづらく、Q数や換算表というものがほしいなと思いました。
私はチラシや招待状などのデザインも好きなので、紙媒体を作るときには資料を集めるのに便利そうなので自分で作ってみようと思います。
次ページは寝室のアイディアで余白のとり方などが揃えられている為同じカテゴリだと理解しやすくなっているんですね。そちらでは、文字やレイアウトだけでなく、ライトの色や鏡の映り込みで、見開きページ全体の色のバランスをとっていたりするのも参考になりました。
観察しているとどんどん数字の羅列になってきて文章としてまとめるのが難しいです。紙面に直接書いて行っても把握はできるのですが、数字の情報とそこから導き出されるなぜこうなっているのかという部分を上手に組み合わせて文章にできれば説得力が出てくるだろうな。と、誰かに自分のデザインを説明する妄想をしながら次の観察対象を探します。
今日も拙い観察noteを読んでいただきありがとうございました。
自分はこう思った、またはここは間違っているよというようなことがあればぜひご指摘、コメントをよろしくおねがいします。
デザインについて語り合うことができる人ともつながって行けたらとても嬉しいです。
おやすみなさい。。。
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