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音楽を使った体操のすすめ


皆さん、こんにちは!
音楽療法士の鈴木です。




私は介護施設を利用されている方や発達に障がいのあるお子様や大人の方、精神疾患をお持ちの方に対して、
様々な音楽の活動を通して、心や身体に働きかけ、お元気になれるような音楽療法サービスを提供しています。




音楽の活動と言うと、歌や楽器の演奏などが思い浮かぶと思いますが、
私は音楽療法を行う時には、必ず身体を動かす活動も行っています。




目的は対象の方によって異なりますが、
継続して行うことにより、心身ともに様々な変化が現れます。



音楽療法では音楽の持つたくさんの力を利用し、音楽とともに身体を動かすことで、
ただ訓練的に身体を動かすだけでなく、楽しみながら行うことができ、
「自然に身体が動いていた!」という方が多くいらっしゃいます。

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今回は、介護施設を利用されている方にスポットを当て、
なぜ身体を動かすことは良いのか、どのような効果があるのか、
音楽を使った体操のススメと題しまして、解説していきたいと思います!






では、本題に入る前に、年齢を重ねるとどのような身体の変化が起きるのでしょうか?




加齢とともに誰もが身体的な衰えや機能の低下を感じると思います。




例えば、
視力・聴力の低下、筋肉量や骨量の減少、免疫力や体力の低下、認知機能の低下、日常生活活動量の減少、内臓機能の低下、感覚の鈍麻など、
様々な変化が現れます。




これらが進むと移動能力やADLが低下し、転倒のリスクが高まります。




健康に生活できる健康寿命をのばすには、適切な運動を行い、筋力強化・歩行能力や身体機能の向上・ADLの向上をはかることが重要です。

体操


このように、身体を動かすことは健康の維持のために良いことがおわかりいただけたと思いますが、


「なぜ音楽を使うといいの?」「音楽と身体を動かすことって関係があるの?」


と思われる方もいるのではないでしょうか?





皆さんは、音楽を聞いて自然とリズムをとっていたという経験はありませんか?




また、運動会で音楽に合わせて行進したり、ダンスには必ずと言っていいほど音楽がセットになっていますよね。それはなぜでしょう?




音楽は、リズム・メロディー・ハーモニーの三つの要素から構成されていますが、
そのうちリズムを脳が知覚すると脳の運動を司る部位が活動するため、身体運動を誘発するといわれています。




そのため、「自然に身体が動いていた!」ということが起きるんですね。




この特性を利用し、音楽を効果的に使用することで身体の動きを促し、動かしやすくすることができます。
また、反対に動きを抑える、鎮静することなども可能なのです。




音楽を使った体操にはメリットがたくさんありますね!
実際にどのような体操を行っているか、具体的な活動例はまたの機会にお伝えしたいと思います。




さあ皆さんも、レッツムービング!

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