気分変調症って知っていますか?

皆さま、お疲れ様です。はな🌸です。

投稿記事をお読み下さりありがとうございます。
まだまだnoteの機能を使いこなせていないので、
少しずつ他の機能も使いこなせるようになりたいと思っております。

ここで1つみなさんに質問です!
「精神疾患と聞いて思いつく診断名を教えて下さい」と問われたら
なんとお答えされますか?

「うつ病」、「統合失調症」、「双極性障がい」・・・・・
上記3つあたりが思いつくのではないでしょうか。

「精神疾患」といっても診断名は沢山あります。
その他にもパニック障がい、不安障がい、強迫性障がい等、多数あります。
今回は詳細までは触れませんが、「精神疾患」の中でも、診断名ごとで
分類されてもいます。

みなさんは『気分変調症』という診断名を知っていますか?

この診断名を聞いたことがある人もいれば、
聞いたことがない人もいるのではないでしょうか?

私は前職、障がい者の総合就職転職支援サービスの会社で勤務していたので
知っていましたが、もしその会社で仕事をしていなかったら
知らなかったかもしれません。

私は『気分変調症』の診断を受けています。
ただこの診断を受けるまでに、少なくとも3回は診断名が変わっています。

それだけ、精神疾患は主治医であっても明確な診断名が付けづらい
病気なんですよね。
血液検査をして数値化し、診断名をつけられれば良いですが、
精神疾患の診断名はメンタルクリニックや精神科に通院される患者さんが
お話される内容や患者さんが服薬する薬の効果をみて、
診断名をつけられているのだと思います。
(※精神科医ではありませんので、必ずしも上記の方法で診断をつけられているかはお答え出来かねますのでご容赦下さい)

当事者の皆さんであれば、診断名が変わるという経験をされている方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。

前置きが長くなってしまいましたが、
今回は簡単に『気分変調症』について説明してみようと思います。

気分変調症とは別名「持続性抑うつ障がい」とも呼ばれる疾患です。
細かい診断基準はあるのですが、こちらを説明し始めると
長くなってしまうので今回は簡単に説明します。

憂うつな気分がほとんど一日中存在し、少なくとも2年間以上、
   継続している
」疾患です。

「うつ病」と診断されるほどの、抑うつ・憂うつな症状が強くないことが特徴で、比較的軽い「抑うつ感・憂うつ感」が長期に慢性的に継続していることが特徴です。

気分変調症の症状は明らかなきっかけもなく、いつの間にか発症しているケースが多いそうです。
そして多くの方が、思春期前後(小児期、思春期、成人早期)に発症しているとも言われています。
ただあくまで、上記の年代に発症している方が多いというだけで、
大人になってから、何らかの背景を持って診断基準を満たし、
気分変調症の診断を受ける方もいらっしゃいます。

「うつ病」と「気分変調症」、診断名こそ違いますが、
表出する症状は大きく変わりません。
うつ病と同様、食欲の減退や増加、睡眠の変化、気力の減退、疲労感等などの症状があります。

ここまで簡単に「気分変調症」の説明をしてきましたが、
お伝えしてきた内容の中で当事者の私としては、
誤解されたくない部分があります。

「うつ病」と診断されるほどの、抑うつ・憂うつな症状が強くないことが特徴で、比較的軽度の「抑うつ感・憂うつ感」が長期に慢性的に継続していることが特徴です。

上記の説明だけ目にした方からすれば、「うつ病より軽いうつ病なんだ」と
理解されると思います。
ですが、当事者の私からすれば、「軽いうつ病」ではないということです。

気分変調症は他の病気を併発しやすいため、一般的な「うつ病」を併発することもあります。
実際に私自身が2020年~2021年にかけて「うつ病」を併発していたので
「うつ病」の症状の重さも経験しています。
なので、その時の「うつ症状」だけを見てしまえば、
「うつ病」よりも「気分変調症」の方が「軽いうつ病」と表現されてしまうことを全く理解できないわけではありません。
ただあくまで私が、一番うつ症状が酷かった時を乗り越えられているから
「理解できないわけでもない」とお伝えできるだけなのかもしれません。
正直申し上げてしまえば、今でも症状で悩む日は多くありますので…

どの病気でも共通して言えることですが、
同じ診断を受けていてもその方その方で表出する症状も、
同じ症状であっても症状の度合いは異なるからです。

これまで「気分変調症」について説明のあるサイトを多数みてきましたが、
どのサイトも「うつ病よりも軽いうつ病」と説明されていました。
ただ改めて、決して「軽い」なんてことはない、とお伝えしたいです。

起床時間になっても体が怠くて動けない・抑うつ症状が酷く寝て過ごすことしかできないことや無気力状態で何も手につかない状態になること、
酷いと希死念慮と戦うことも・・・・様々な症状があります。
※あくまでこれは私が経験している症状の一部です。

今回も長い記事となってしまいましたが、
本日のまとめとして
・「気分変調症」はどんな疾患なのか、
・決して「軽いうつ病」ではない
この2点を、今回の記事で知っていただけましたら幸いです。

「気分変調症」は性格の問題と間違われやすい疾患であったりもします。
詳細を知りたい!と思って下さる方がいらっしゃいましたら
今回この記事を投稿するにあたり、
参考にさせていただいた書籍がございますのでそちらを
ぜひ、お読みいただけましたら嬉しいです。
※文末に参考文献として記載いたします。

「気分変調症」は「軽いうつ病」ではないと記載して下さっている
私にとって心強い書籍です。

※※皆さまへお願いです※※
「気分変調症」に関する書籍を探しておりますが、
今回、参考にさせていただいた書籍にしか出会ったことがありません。
「気分変調症」に関する書籍をご存知の方がいらっしゃいましたら
ぜひお教えいただけますと幸いです。

今回もここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました🍀

次回の投稿もお付き合いいただけたら嬉しいです。
それでは、失礼いたします✨

はな🌸

【参考文献】
水島広子.IPT 対人関係療法でなおす 気分変調性障害.創元社,2010年,195p.

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