論文レビュー:地域の中小企業人材育成マーケット創造研究(1)
ざっくりいうと、大学と地域銀行さん(信金さん)が音頭をとって、人材育成を目的に自社の次世代事業を提案するプログラムを計画、実施されたので、その結果が報告されています。
自社単独ではなく、異業種混合で実施
TACの支援(講義→レポート)
多摩大学の支援(講義→レポート)
フィールドワーク(お互いの会社の見学)
率直に、面白いプログラムだなと思いました。
大企業に属してる私ですが、ほぼ同じような異業種混合の他流試合型のプログラムはあります。その点では、大企業も中小企業も変わらないってことですね。
私自身も、こちらで書いたように、似たようなコンセプトで新商品開発をテーマとしてチームワークやリーダーシップを学ぶという研修を実施しました。大きな違いは、社内か社外、学習テーマ(人事かビジネスか)です。
そんな私が、一番共感したのが、下記のまとめ。
その通り!と想いました。(えらそうに言える立場でもないですが)
私が実施した研修でも、受講者や受講者の上司から、いったいどっちをやりたいの?人材開発?新商品?という悩みやコメントも頂戴しました。
主催者としては、最初から想定してたジレンマでした。
「どっちも目指します。欲張りなコースです」
と最初から明確に宣言していましたが、長期間にわたるプログラムでは、受講者の方はどちらに目を向けるべきか、葛藤する時期もあり、主催側にも手綱さばきが求められます。
で、どうするか?
よーーーく考えた結果、私なりの現時点での結論はこれです
取り組む課題は、実際の仕事にする。リスクを取り、責任を取る事が必要なテーマにする。
研修のためだけの、ノーリスクなテーマ設定をしない。(ここが大企業との違いかもしれません。大企業ではノーリスクだけど、ハイリターンな異業種混合研修や、企業内ケーススタディなどいろんなことができるでしょう)
実際の仕事の中に、外部の支援者として、人材開発、新規事業の提案などの観点でサポートを実施する
中小企業だから失敗すれば終わり。ノーリスク型がよいのでは?リスクを取れるのは失敗しても体力がある大企業では?と言われそうです
そうかもしれません
しかし、目の前の問題が経営に与える影響は中小企業ほど大きく、直接的であり、その大きな問題を解決することこそが、中小企業が進むべき道ではないでしょうか?
いつかやんなきゃいけない課題でしょ
いつやるの?
今でしょ!
と思います。
本気で行うからこそ、人が育つ
本気で行わないと、人は育たない
大企業の人間が偉そうに・・・と言われそうなことは、わかります。
それでも、そう思います。
こんな私でも、気持ちは半分中小企業の人間です(妻の実家は中小企業です)。
信金さんとコラボレーションし中小企業向けの研修を実施したり、信金さん向けの研修もニーズがあるのかもしれません。
少しでも地域社会に貢献できるように、地に足着けて頑張りたいと思います
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?