2023年 七夕賞 血統注目馬

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血統記事担当のKIDです。七夕賞の血統予想noteです。
参考にしていただけたら幸いです。


福島芝2000mコース解説

もじゃさんが作成した当コースの解説はこちらをご覧ください。
コース解説にも力を入れていますので、是非参考までにどうぞ。


キングマンボ×ディープの是非

週半ばに、下記のようなデータをツイートしました。

昨年の上位3頭がキングマンボ系×ディープの組み合わせで、かなり強烈なバイアスであると感じ、掲示しました。

七夕賞における上記該当馬の好走歴
2022年 良馬場
6人気1着 エヒト (ルーラーシップ×ディープインパクト)
1人気2着 ヒートオンビート (キングカメハメハ×ディープインパクト)
2人気3着 アンティシペイト (ルーラーシップ×ディープインパクト)

2020年 重馬場
7人気2着 ブラヴァス (キングカメハメハ×ディープインパクト)

夏福島における芝2000m血統傾向

キングマンボ系に関する大まかな傾向として、
・良馬場:キングカメハメハ、ルーラーシップ (日本主流系)
・重馬場:キングズベスト、ローズキングダム (欧州志向系)
に大別できます。馬場が重いと母方含め欧州系が来るのは自然です。
とは言え、キングマンボ系が非常に万能なためある程度は柔軟に対応可能。(複勝率ではキングカメハメハ、勝率ではルーラーシップに軍配)

良馬場に限りますが、他にもステイゴールド系やハーツクライの成績が良く、逆にディープ系は勝ち切れないという傾向があります(複勝率は高い)。
これが稍重以下になると急にディープ系が勝ち始めるのが面白いところ。
(ちなみに、1800mだとこの傾向は逆転)

母父ディープインパクトの主張

キングマンボ系の種牡馬は母方の血統を活かす特徴があるため、母父ディープインパクトにも触れるべきだと思います。
基本的には良馬場の根幹距離に対する適性を高める効果があると考えていますが、ディープ産駒のようにスパッとキレる馬は少ない。そのため、サンデーサイレンスというよりは母方の欧州の血が主張されやすいのかなと個人的には考えています。タフな条件に強い方向性で、前傾ラップ傾向のある福島芝2000mと相性が良いのかも。小倉芝2000mも成績良いんですよね。
ちなみに、前傾ラップ傾向のため米国要素が入っても好走しやすかったり。

仮初の結論

キングマンボ系×ディープは良馬場なら狙うといった程度。去年は高速馬場だった中でのバイアスだったので、雨の影響がありそうな今年にも反映させるのは危険かなと。とはいえ万能なので相手には拾う必要があります。
秋と比較すると夏開催の方がキングマンボ系は成績が良いので、馬場造りや芝の状態にも依存する気がしますが、詳しくないのでコメントが難しい…。

今年の該当馬


1. ①エヒト

父  ルーラーシップ (キングマンボ系)
母父 ディープインパクト (ディープ系)

去年は大外枠から上手く騎乗がハマり勝ち切ったエヒト。今年は対照的に最内枠に入りました。
・海外帰りで状態がよく分からない
・去年の競馬を今年も最内枠から再現できるのか
・血統的に走ってみないと分からない
不安要素が多すぎる中で、わざわざ4番人気で買うのはリスクがリターンに見合っていないかな…。相手までが妥当と判断します。

2. ④ククナ

父  キングカメハメハ (キングマンボ系)
母父 ディープインパクト (ディープ系)

キンカメ×ディープ×南米牝系という血統構成。適性を大きく外しているという印象はないですが、南米牝系の部分がもう少し地味めな福島向きだったらなぁと思います。戦績からはスローペースで移行した方がよさそうで、七夕賞傾向的にどうかなといったところ。


血統注目馬 ⑧ガロアクリーク

父  キンシャサノキセキ (フジキセキ系)
母父 Kingmanbo (キングマンボ系)

色々と考えた結果、注目馬は⑧ガロアクリークとしました。
父キンシャサノキセキは母方に非主流の血が入っており、出走頭数が少ないのでデータ不足ですが、福島は悪くないと考えています。
牝系はKingmanboで相性が良いですし、Nashwan, Lyphard, Rivermanと渋めの血が続きます。
戦績からもスプリングS、皐月賞など1周コースでの実績もありますし、馬場が悪くなっても対応可能。前走の凡走は長期休養明けの影響と考えるのが妥当で、1戦使って状態が上がっていれば面白いと思います。

相手として、まずシルバーステート産駒3頭。シルバーステート産駒の傾向として、緩めのペースの方が走りやすい。そのため、クラスが上がってくるとペースが流れて凡走してしまうという印象です。福島1800, 2000共にシルバーステート産駒の成績はいいのですが、それはあくまで未勝利戦で稼いだものなので若干の怪しさがあります。従って、印は△までと思います。

⑪フェーングロッテンはブラックタイド×キングヘイローという血統構成で非常に持続力に優れた血統構成。鳴尾記念も内容は悪くなかったですし、先行したい馬は多いですが、その中では力が一つ抜けていると思います。

最後に取り上げるのは⑤カレンルシェブル。土曜日福島メイン阿武隈Sで人気薄のハービンジャー産駒モリノカンナチャンが好走しましたが、1800mよりも2000mのほうがハービンジャーには合いそうというところで。4月に同コースで行われた福島民報杯を勝利していますし。先行馬も多いメンバー構成から展開も向きそうです。牝系にUnbridled's Songを持つので、在来牝系2頭が走ったような前走の新潟不良馬場は合わず、それなりに米国要素が必要な福島2000に戻ってくるのもいいでしょう。


とはいえ、馬場次第。
夜には降らなかった?みたいですが、馬場がどのように推移しているのか確認して、印を打ちたいと思います。

最終見解はTwitterでレース前に公開します。
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文責 KID







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