『恩送り』と『ありがとう』

自分が
受けた恩を
相手に直接返すのは
『恩返し』
ですが、

受けた恩を
その相手に
直接返すのではなく

めぐりめぐって
他の誰か別な人に
返すのは
『恩送り』。

人は
人生の様々な場面で
直接的であれ
間接的であれ
それはそれは
たくさんの人たちや
命あるあらゆるものに
助けられ
支えられて
生きています。

時には
筆舌に尽くせないような
ありがたい
恩を
受けることも
あります。

だけど
その恩を
返したくても
返すことが
できないことの方が
多いのかもしれません。

今は亡き人や、
もう会うことがかなわない人に
返したくても
返せないことの
何とせつなく苦しいこと。

『恩送り』という
ありがとうの
連鎖は
めぐりめぐって
いつか
恩を受けた相手だったり
自分の大切な人たちに
戻ってくるのだそうです。

江戸時代には
日常的であった
そんな
美しい
日本の風習を
活かせるかどうかは
現代に生きる
私たち一人一人の
心の持ちようなのかもしれません。

ありがとうの連鎖である
『恩送り』の精神。
大切にしたい
日本の心です。